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五百十七番槍 新府城築城

ぐぬぬ…休みが…欲しい!

謎の忙しさに追われています。皆様はいかがお過ごしでしょうか。


私は忙しいといいながら稚内に遊びに行ったり残り少ない雪の降らない季節を楽しんでおります。

それ以外は仕事してます…。


雪が降ったら遊びに行けないので更新頻度上がると思います。

それまでお待ちを…。

北海道は10月終わりから平地でも雪降ります。去年は停電しました…。


あぁ~…5連休くらい欲しいですねぇ…。

変なお仕事なので唐突に休みが動いたりするのもまた厄介なのですよ…。およよよよ…。

武田信玄が死去し、新しく当主となった武田勝頼は大きく弱体化した家を持ちなおそうと必死だった。


長年敵対した上杉家とも同盟を結び、やれることは全部やったといったところ。


しかし、それでも敵からの侵略は食い止めることはできなかった。


そんな時、家臣の穴山梅雪がとある提案をしてきた。


「勝頼様、織田信長や徳川家康の力は既に手におえないレベルに大きくなりましたぞ。どんどん領土を取られています」


「わかってるわ!」


この梅雪、日頃から若輩の勝頼を見下している面があった。


しかし、梅雪の言うことは紛れもない事実であり、これに怒るのは筋違いであることも勝頼はわかっている。


梅雪はさらに言葉を続ける。


「さらに悪いことに、北条氏政も我らの敵になりました。まさに四面楚歌。こうなってしまっては、味方からも裏切りが続出することは想像に難くありません。もはや奴ら3人に立ち向かう術は我らにはありません。上杉も謙信が死に、景勝が当主となってからは力が無いです。謙信ならこの3人に勝てたかもしれませんが…」


「…わかってるわ」


勝頼は力なく答える。


「そこで、城を築きましょう」


「城だと?」


勝頼は驚いた。


というのも、武田は城よりも館を重んじてきたため、大規模な城と言うのは持っていなかったのだ。


「人は城、人は石垣、人は堀」とはまさにそのことを示しているとも取れる。


「ええ、武田家は今まで館こそ構えど、甲府の中心部には城はありませんでした。それは信玄公の強さがあったからこそ可能だったこと。今のような状況ではありませんでした。それに、信玄公は館に拘っていたわけではありません。北条が上杉や織田、徳川と手を組んだときには各地の城を見て回り、籠城の策を立てていました。城は悪いものではなく、必要なものなのです」


「うーん、確かに…」


梅雪はさらに説得を続ける。


「その時は謙信が、4人がかりで信玄を倒したところで、そうでもしなければこいつらは信玄に勝てなかったと武名に傷がつくと退いてくれたので武田は無事でした。しかし、今は謙信のような武将はもういません。攻められたらどうしようもないんです」


ここまで聞いて、勝頼は全て納得した。


「わかった、なら新しい城を建てようではないか!どこがいいだろうか?」


「場所は新府がいいかと。我が領内ですし、七里岩という断崖絶壁がありまさに難攻不落です」


「よし、ではそこにする!真田昌幸!お前が造れ!」


こうして、真田昌幸が頭となり、築城は始まった。


全ては梅雪の罠だとも知らずに…。


いざ築城が始まると、無理やりな本拠地移動に不満が続出し、出奔する重臣が現れた。


資金調達のために搾取される民からの反発、破綻する財政、進まない工事…。


梅雪はこの時徳川と通じていて、武田家を内部から潰すためにこの提案をしたのだった。


この作戦は見事に当たり、武田は滅亡へと転がって行くのであった。

新府城築城に関する逸話でした。


穴山梅雪の進言で築城に至ったようですね。

築城の指揮を執ったのは真田昌幸。「武田は滅びるぞー」


結果として、この新府城は武田最後の城にして未完成となってしまいました。

この城の築城にあたり、梅雪は武田家の経済をボロボロにする狙いがあったとか。

そんな説もあります。実は当時から徳川と通じていて…などなど。


勝頼を軽く見てたことは事実のようです。勝頼ももともとは敵の子ですから、家中では快く思う家臣は少なかったようです。

勝頼自身は決して無能ではなかったものの、信玄が偉大過ぎて自分では家中を纏めきれなかったといった感じでしょうか。


一兵としては優秀だけど、将の器ではなかったと思っていたのですが、そう言うわけでもなさそうです。


ではあんまり長くなるのもあれなので、そろそろ終わりにします。

また逸話が見つかったら書きます。しばしお待ちを…。

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