五百八番槍 太郎太刀の使い手、真柄
やっぱり時間あけるとダメですねー。
いや逸話のストックも無いんですけど…。
探す時間もなかなか無いんですよね。
「納期」って聞いてたよりも恐ろしい化け物ですね…あははー…。
さてさて、今回は太刀の話は大太刀とその使い手がメインです。
私は刀はあまり詳しくないのですが…。
最近ブームらしいのでそっから戦国に興味持つ人が増えればいいなーと思います。
「足利義昭様が到着しました」
義昭は将軍になるために力添えをしてもらおうと、越前の朝倉義景を頼り一乗谷にやってきた。
「ここには勇猛な将が多いと聞く。あの宗滴の訓えが生きているんだろう。きっと我が将軍の座に就くのに大きな活躍をしてくれるだろう」
そう話している義昭の目前に、一人の武将が躍り出た。
身長は2メートル以上、体重は250キロ。
とんでもない体格をした男は、221センチにもなる太刀を頭上でぶんぶん振り回した。
「なんだその太刀は!とても人間には使えるはずのない大きさをしているぞ…!そんなものを振り回すとはお主何者だ!」
「俺は真柄直隆。これは俺の太郎太刀!朝倉家家臣にして最強の男よ!」
「面白い!そなたに我の行く末を任せたぞ!」
そんな出来事も今は昔。
気付けば義昭は朝倉を見限って織田信長のもとに行き将軍となった。
で、その織田勢は今まさに朝倉を滅ぼそうとしている。
姉川の戦いが始まった。
直隆も自慢の太郎太刀を振り回し、徳川家康隊と衝突した。
「うらうらうらぁぁ!!骨のある奴はいねーのかぁぁぁ!!!」
直隆はなんと単騎で徳川隊に突撃、そのまま12段の構えのうち8段までを突き崩した。
そこに現れたのが…。
「お主は本多忠勝殿とお見受けいたす!一騎打ちをお願いしたい!」
直隆は忠勝を見つけ、騎打ちを挑んだ。
「その真柄太刀、一騎打ちでは少々隙が大きすぎるのではなかろうか!」
「それはどうかな!」
真柄太刀は、太郎太刀の別名。
真柄の大太刀は敵からも恐れられるほど知れ渡っていた。
直隆は忠勝相手に一歩も退かずに戦った。
しかし、戦と言うのは一人が強くてもどうしようも無い時が多い。
「直隆様!我が朝倉軍壊滅!撤退命令が出ました!」
「なんだと!?くそっ!俺が一騎打ちしているうちにそんな状況になっていたのか!忠勝殿!この勝負預ける!味方を撤退させるぞ!」
家臣の報告を聞いて、馬を翻そうとした直隆だったが…。
「させるかよ!」
徳川軍の中から声が挙がり、続いて銃声が鳴り。
直隆は落馬して戦闘不能となった。
徳川軍から狙撃されたのだ。
「くそっ!ここまでか…!俺の首を取り、手柄とするがいい!」
そういうと、自慢の太郎太刀を投げ捨てた。
真柄直隆は姉川に散った。
しかし、直隆の奮戦により、朝倉軍は少ない犠牲で撤退することができた。
戦後に回収された太郎太刀は、織田軍に扱える者がおらず、熱田神宮へと奉納されたのだった。
真柄直隆の逸話でした。
実在しないのでは?という説もあるくらいおくわかってない人なんですけどね。
でも真柄太刀は現存していて、熱田神宮にあるらしいですよ。
今回執筆するにあたって初めて刀剣乱舞のウィキ見ました。知ってる方からしたら思わせぶりな言い回しが出てきてるかと思いますがわざとです。
尚、私はとうらぶプレイヤーではありません…。艦これプレイヤーです。
というか、徳川も12段の構えとかやってたんですね。
織田の13段の構えが磯野員昌に崩されたのは有名ですが…。
しかし単騎で崩される辺りなんかゲームみたいと思ってしまいました。
忠勝との一騎打ちは決着つかなかったようです。
因みに、直隆を討ち取ったのは向坂三兄弟のうち向坂式部とされていました。誰だ。
この時に使った刀が「真柄斬り」という名刀になっています。
250キロの人を斬れるんですから名刀に違いないですね。
さて、次回のネタでも探してきます。