五百一番槍 切腹じゃないよ?
100万PVアクセス突破しました!
わかりやすく言うとのべ100万回ページをめくって頂いたということです!
わー五百番槍より嬉しい(おい
読者様あってのこの小説ですから、アクセス数はどうしても気になっちゃいます。
読まれてなかったらどうしよう…という作者の心理です。小心者です。
100万なんて初めてなのですごく嬉しいです!
ありがとうございます!
感謝してもしきれないので本編どうぞ!
奥州に眠れず苦しむ若者がいた。
「あ゛ー!腹いてぇ!トイレ行けばどうにかなるタイプじゃなくて物理的なやつ!なんで治療が効かないんだよー!何なんだよこのできもの!かくなるうえは…!」
短刀を置いてその前に正座し、着物の裾をまくって腹を露出。
そしてそっと短刀を握った。
「伊達政宗、切腹。腹痛に耐え切れず自ら腹を斬ることを選んだのであった」
「待て待て待て!」
短刀を握った若者…伊達政宗は、背後からナレーションを入れてくた人物に突っ込みを入れた。
こちらは片倉景綱。
伊達家の重臣で、政宗の教育係である。
「あれ?切腹なさるのでは?」
「ちげーよ!いや違わないけどちげーよ!」
政宗は何をしようとしていたか説明した。
「なるほど。ご自身でできものを切り取ろうと」
「ああ、でも確かに病気を苦に切腹したと思われたら嫌だなぁ。景綱、何とかしてくれ」
「お任せあれ!」
そういうと、景綱は馬屋から尖った鉄の棒を持ってきた。
「お前そういう強引なやり方好きだよなぁ。右目取った時も何の工夫も無しに取ったろ」
「あれは政宗様が自分で刺したじゃないですか。失神しかけたくせに」
「おいそれは言うな」
政宗は右目を切除する際に失神しかけたことをずっと気に病んでいた。
「今度は失神しないでくださいよ」
そういうと、景綱は鉄の棒を焼いた。
「では、いざ!」
「さぁこい!」
「あ、ちょっと待ってください」
「なんだよ!今めっちゃ気合入れて覚悟決めたのにそりゃねーだろ!」
「いえ、ちゃんと刺さるか確かめないといけませんからねっ…!」
「お、おい!」
政宗は驚いた。
景綱は自分の右の太ももに鉄の棒を刺し、ちゃんと刺さることを確認したのだ。
「へへ、これなら大丈夫ですね。行きますよ!」
「こい!」
政宗のできものは無事切除された。
のだが…。
「あのー政宗様?あの時足を刺したせいで馬に乗るとき足がつるんですが。どうしてくれるんですか」
「お前が自分で刺したんだろ!」
「しかも政宗様すぐ治ったのに私なんて二か月半経ってやっと傷が治ったと思ったら後遺症ですよ?」
「わかった!わかったから!感謝してるから!」
景綱の強引な手術のおかげもあり、政宗は完治したのだった。
最近は伊達政宗好きになってきました。
石田三成も好きになってきましたしもう嫌いな武将聞かれたら困るレベルになってきました。
さて、今回はツッコミ役になってもらった政宗ですが、実は眼だけではなく腹も患ってました。満身創痍。
自分でこのできものを取ろうとしたんですが、切腹に見られたら嫌だと景綱に頼んで取ってもらうことにしました。
そしたら焼けた鉄の棒で荒治療だった上に、景綱は自分に刺して切れ味を確かめるとんでもない行動に。
何この家!一歩間違えたら大変なことになってましたよ!
小説内では右目を切った時のエピソードを入れたかったので、目の切除を先にやったことにしましたが、実際のところ時系列まではわかりませんでした。
私の勉強不足ですね…。
目を取った時に気を失いかけたのをずっと後悔してたらしいのですが、むしろ正気を保っただけですごくね?と思ってしまいます。
ボケとツッコミ風に書きましたが内容は史実なんですよ?
こういう形で面白く綺麗に小説にできたらなーと思った時期がありましたがもう遅いですね。
逸話はまだストックあるのでまたそんなに空かずに更新できると思います。
げどー早くするんじゃー…。