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四百九十九番槍 人取橋の殿

小田信夫も戦国大戦も終わってしまい悲しみです…。

小田信夫面白かったなぁー、またあのシリーズとしてやってほしいです。


しかし新しい作品の発見もあります。

信長の忍び面白そうです。アニメしか見てなくて恐縮なのですが。

殿といっしょ的なのを想像してたのですが(コラボしてましたし)、史実に沿ってるらしいですね!

史実で基本ギャグなのに主人公が人を斬るって珍しいと思います。

単行本欲しい今日この頃…。


さて、げどー先生に頼んだイラストですが「あ、忘れてた」だそうです。

で、今描いてるらしいですが「お前二人真面目でかっこいいのに一人ギャグにしやがって!どうやってまとめればいいんだよチクショー!」で、筆が進まないと苦戦しているご様子。

ツイッターのフォロワーが1000越えて絵師らしくなってきたのにまったく…。

まぁ急かしてはないのでいいのですが!


というわけで近状報告も終わったので本編どうぞ。

「わしに構うな!敵もろとも討ち果たせー!」


「父上ー!」


誘拐された伊達輝宗は、息子の政宗によって誘拐犯ごと鉄砲で撃たれた。


伊達家の頭首が死んだ。


これにより、伊達家を見限り、裏切って攻めてきたのが佐竹であった。


このとき、政宗率いる伊達軍は窮地に陥った。


政宗本人も矢を受けるほどのピンチ。


「ここは私が!政宗様はお逃げくだされ!」


そこに一人の老将が名乗り出る。


「し、しかし…!」


「ご心配なく。私に策がありますので」


「…そうか、ならこれを託そう。生きて帰れ!」


「必ずや!」


そういって、政宗から金色の采配を受け取ったのは鬼庭左月斎。


73歳の高齢の体に鞭打って、政宗の窮地を救うべく奮戦しようとする。


「もう本陣に敵が!数は圧倒的に敵軍が上か…」


わかっていることを口にだし、状況を整理する左月斎。


本当は策なんて無かった。


政宗が死なないためには、こうするしかなかった。


「政宗様、生きて帰れないこと、申し訳ございませぬ」


槍を持つ手に力を込める。


頭には黄綿でできた帽子。


胴には甲冑など付けず、陣羽織のまま出撃。


敵陣へと決死の突撃を試みた。


鬼庭隊の活躍は凄まじく、敵兵を200余り討ち取った。


それ以上に大きかったのは時間を稼げたことで、政宗はその間になんとか城へと逃げ込むことができた。


「政宗様…わしの分まで…生きてくだされ…」


左月斎は敵陣にて窪田十郎に討ち取られた。


戦いがあったのは瀬戸川にかかる橋の近く。


この橋は多くの人が討ち取られた橋という意味で、人取橋と呼ばれるようになった。



それから少し後、左月斎を討った張本人である窪田十郎が伊達家の捕虜としてとらえられると言うことがあった。


「綱元、こいつがお前の父を討った男だ。憎ければ殺してもいいぞ」


政宗は、左月斎の息子である元綱のもとに捕らえた十郎を引き出した。


「いえ、人を討つのは戦の習わし。それに、捕虜を斬るのは武士の心に反します。許してやってください」


綱元は、父の仇を許したのだった。


「あなた様の父上は、とても立派な最期でした。あなた様もその心をお引継いでおられるのですね!願わくば、家臣にしてください」


十郎は綱元に感激し、自ら仕官を申し出た。


「よかろう。なら、父の最期を詳しく聞かせてくれ」


こうして、綱元は十郎を家臣にしたのであった。

鬼庭左月斎の逸話でした。

かっこいいおじいちゃんです。


政宗を生かすため自分は殿を務めて討死しました。

たまたま同時に見つけたその息子のエピソードだったんですが、息子もかっこいいですね。

父の仇を家臣にするとは器が大きいです。


ではげどー先生のイラストが届いたらまた書きます。

届かなかったら城巡り書いて時間を稼ぎます。


がんばれげどー先生!(本人はげどーの名を変えたいらしい)

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