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四百九十八番槍 高田馬場の決闘

連日更新すると言ったな、あれは嘘だ。

許してくださいなんでもしますから(なんでもするとは言って無い)


すいませんでしたー!

頭痛と吐き気に悩まされて執筆どころではなかったのですよ…。

今はカラッと良くなりましたけど、ちょっと辛かったです。


すみません…。


今回は書こうとしてた江戸時代のお話です。

え?待たせといて江戸時代かよって?

いやたまには…許してください。


戦国の逸話もまた見つけたので尽きたわけじゃないです。

気分転換と言うか、すごーい!と思ったのでなんとなく書いてみました。

タイトル通りなので知っている方は知っているかと思います。

1694年、生類憐みの令が吹き荒れる江戸。


菅野六郎左衛門と村上庄左衛門の二人が、同じシフトに入り仕事をしていた時のこと。


「そういや村上、お前正月に俺のことを仕事のできないバカって言ってたよなぁ?」


「ああ、言ったよ?事実だろ?」


「なんだとぉ?」


この二人、常日頃から仲が悪く、喧嘩が絶えなかった。


「まぁまぁ!ささ、酒でも飲んで落ち着きましょう」


家臣が無理やり割って入り、この時は二人に杯を持たせてなんとか納めたのだが…。


「菅野てめー仕事しろよ!」


「おめーこそ仕事しろよ!」


また言い争いになった。


「もうムカついた!こうなったら白黒はっきり付けようぜ」


「良いだろう。高田馬場で決闘だ!」


こうして二人は斬りあうこととなった。



菅野は決闘の前に、ある人物を訪ねた。


堀部安兵衛である。


「村上はもう6人も味方を集めたそうだ。俺にはまだ2人しか味方がいない。しかもこの二人、決闘の役に立つとは思えないんだ。安兵衛、俺が死んだら妻と子を頼む。あと、敵を討ってくれ」


必死で頼んでくる菅野に、安兵衛は言った。


「わかった。が、敵討ちはできないな。俺も一緒に行って、村上を討とう。なぁに、お前さんよりかは動けるつもりさ」


こうして、安兵衛が味方に加わった。


迎えた決闘当日。


先に着いたのは菅野と安兵衛だった。


村上は後から一人で来た。


「一人か?」


「いや、木陰に一人…二人いるな。敵は三人だ。挟み撃つつもりか」


安兵衛は敵の策を見抜くと、菅野を護衛しながらゆっくりと村上に近づいた。


「これは菅野。珍しいところにいるな。逃げたかと思った」


「お前こそ、珍しいところにいるじゃねーか!」


二人がそう声を掛けあった刹那、木陰から一人飛び出し斬りかかってきた。


「甘いわ!」


安兵衛がすかさずカウンターで眉間を切り上げると、敵は怯んで刀から片手を離した。


「ちっ、くそ!」


しかしそれでも掴んだままの手で振り下ろしてきた。


キィンと金属がぶつかる音が響く。


敵の攻撃を安兵衛が刀の鍔で受け止めた音だ。


「このぉぉぉぉ!!!」


敵は一度離れ、体勢を立て直しもう一度斬りかかった。


「だから、甘いって言ってるだろ!」


再びの金属音。


やはり攻撃は受け止められていた。


「ちt、なら次は!」


「次なんてない!」


安兵衛は相手の刀が引かれる一瞬を見逃さず、踏み込んで敵を掻っ捌いた。


「ならぬ!ならぬ!」


その声に安兵衛が振り向く。


そこには、頭から血を流しながらなんとか立っている菅野と、両腕を斬られながらもなんとか刀を持つ村上が向き合っていた。


「ならぬ!俺が菅野に負けてはならぬ!ならぬ!」


もはや最後の一撃とも言うべき攻撃を仕掛けるため、村上が刀を振り上げた。


「させるか!」


安兵衛がそこに素早く斬りこみ、村上を仕留めた。


「よくも!お前は俺が斬る!」


「雑魚が一人…まだ残っていたか」


菅野を横たえさせた安兵衛は、斬りかかってきた残りの一人も一刀のもとに斬り捨てた。


「終わったぞ!大丈夫か!?」


「安兵衛…。俺はここまでのようだ…。あとは頼んだ…」


菅野は安兵衛の奮闘虚しく、ここで散った。


それから少し後、安兵衛の大活躍を聞きつけた赤穂藩にスカウトされ、彼は赤穂浪士急進派筆頭へなるのである。

「高田馬場で三人斬りました」以上でも以下でもない逸話でした。

戦国鍋TVの影響で赤穂浪士は嫌いじゃないです。別に幕末も嫌いじゃないですが。

歴史ファンと言えば「三国志」か「戦国」か「幕末」に大体分けられると思うんですが、赤穂浪士はどれでもないんですね。


堀部安兵衛が赤穂浪士に仲間入りしたきっかけの出来事ですね。

異常に強いなこの人…。

赤穂浪士では「急進派」と呼ばれ、さっさとやっちまおうぜ!って意見の中心でした。

大石内蔵助っていう赤穂浪士のリーダーが慎重派だったので結構対立したみたいです。

うん、気が荒かったんですね。


さて、次回からはまた戦国に戻ります。

が、げどー先生のイラストが来ないと五百番槍書けないんですが…。

頑張ってペース落%

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