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四十四番槍 暗殺者だって家臣にしちゃえ

今回は賤ヶ岳の七本槍の一人です。


個人的なイメージは「井戸の人」。

「う~…。昨日は深夜まで呑みすぎた…。二日酔いだ~…。寝る…」


こちら、鷹狩りに向かう途中の加藤清正。


昨日深酒をし、気分が優れないのか籠の後ろに持たれかかって居眠り中。


しばらくはのんびり進んでいた清正たち御一行。


しかし、1人の男がその平和な時間を奪った。


「清正、覚悟ー!」


突然現れた男は、有無を言わさず刀を抜くと、清正の乗る籠の真ん中をぶっさした。


家臣たちに緊張が走る。


果たして、清正は無事なのだろうか?



すると、中から清正が出てきた。


「はぁ…はぁ…。ビ、ビックリした!私はマジシャンじゃないんだから…。マジックやるなら初めから言っとけよ!」


憤る清正。


「いや、マジックじゃないです。この男が…清正様を暗殺しようとしたんです!」


そう言って家臣は、捕らわれて縄で縛られた男を清正の前に突き出した。


「持たれかかってて良かった~…。貴様、何故私を殺そうとした!?」


清正は、酔って持たれかかって寝ていたことで、幸いにも刀に当たらなかった。


「ちっ…。俺の一族は…全員貴様に殺された!だから…ずっと敵討ちを狙ってたんだよー!」


暗殺者の男は叫んだ。


「ほう…。お前は、勇敢なんだな。どうだ?命は助けるから家臣にならないか?」


家臣の間にざわめきが起きる。


暗殺者を家臣になんて…。

誰も信じられなかった。


しかし男は…。


「ふっ…。悪いが、それはできん。家臣になれば、また俺は命を狙うさ。殺してくれ!俺も一族のみんなに会いに行くさ…」


男はそう言って、あぐらをかいて座った。


「本当に死ぬ覚悟があるなら、心を入れ替えることもできるだろう!私の為に働き、忠義を尽くしてくれよ!」


清正は男を一喝した。


「…!是非、是非俺を家臣にして下さい!」


男は清正の寛大さを思い知り、涙を流して忠誠を誓ったのだった。

暗殺者すらも家臣にしちゃう清正の心の広さ!


素晴らしいですね!


というか、深酒した翌日に鷹狩り行くなよ!って話ですよね~。


仮に、貫いた武器が刀でなくて槍だったら歴史は変わっていたかもですね。


「清正の井戸」、東京にもあるみたいですし、行ってみたいな~。


熊本だけが清正じゃないですよ!


彼、江戸城下に住んでましたので。


朝鮮出兵で水攻め喰らった関係で、井戸を大事にしたらしいです。

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