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四百八十五番槍 毛利勝永、大坂に立つ

大河ドラマ「真田丸」の真田の赤備えを揃えるシーン。

「サワガニみたいだったな」でケラケラ笑いました。


その頃私はロシアみたいなところにいたのですが…。

稚内はもう冬でした…。


ちょっと出張に行ってて更新できなかったのですが、温めていた毛利勝永の逸話です。

そうなのです。始まったころは高校生が書いてたこの小説ですが、今ではもう出張などと言ってる社会人が書いてるのです。

ひぇぇ歳は取りたくないですね。


話しが逸れましたが、毛利勝永の大坂の陣の逸話です!

来る徳川との大戦に備え、豊臣は浪人たちを集めていた。


その要請を受けた者の中に、毛利勝永がいた。


勝永は、これに応えたいと、家族に明かす。


「いよいよ徳川と豊臣の戦が始まる。俺は豊臣に大きな恩がある。元は森だった我が苗字を西の毛利家にあやかって毛利にしろと言ってくださったのは秀吉様だ。俺はこの恩に報いたい。ただ…」


妻と、息子の顔を眺める。


「俺が大坂に入ったら、お前たちが…」


自然と涙がこぼれていた。


「何をおっしゃいますか!恩に報いて戦うこと、この上ない名誉でございます。もしも私たちが心配だと言うのであれば、喜んでこの土佐の海に身を投げましょう」


「ありがとう…!では、いざ参る!」


妻に背を押された勝永は、大坂へと入城した。


冬の陣では目立つことなく終わったが、迎えた夏の陣。


後藤又兵衛、真田幸村とともに敵を迎え撃つ策を取っていたが、濃霧のために連携がうまく取れず、又兵衛一人が討死する事態となってしまった。


このことを激しく悔いたのは幸村だった。


「濃霧のせいとはいえ、後藤殿を討死させてしまった…。もう豊臣に勝つ方法は無いのかもしれない…。いっそここで敵に突っ込んで…」


「バカかお前は!ここで死んでも何にもならないだろ!どうせ死ぬなら、秀頼様の前で胸を張って死ね!」


幸村をそう叱咤し、ここはなんとか退却。


そして迎えた天王寺口。


最終決戦であるこの戦で、勝永は敵を引き寄せるまで待てず、真田隊との連携が崩れた。


しかし、それでも孤軍奮闘の大活躍。


それを見ていた徳川軍の黒田長政は、加藤嘉明に聞いた。


「あの物凄い将は誰だ?」


「あの者は毛利勝永殿!」


「ほぅ…。ついこの前までちっちゃいガキンチョだったのに…。見事な大将となったものだ」


長政は勝永の戦いっぷりに感心していた。


しかし、幸村が討死したことにより、いよいよ大坂方は壊滅。


勝永も撤退したがここでも藤堂高虎を打ち破っての帰城であった。


「秀頼様…もはやこれまでのようです」


「そうか…。勝永、頼む」


「はっ!」


秀頼の介錯を務めた後、自らも切腹して果てた。


その後、土佐の妻子は京へと連れてこられた。


「よいか!この勝永の妻は強い覚悟で夫を送り出した!この者を罰してはならぬ!ただし息子よ、お前は死ね」


こうして、勝永の息子は成敗、妻は土佐へ戻され大坂の陣は終結したのだった。

後に「惜しいかな後世、真田を言いて毛利を言わず」とも伝えられる、毛利勝永の逸話でした。


勝永は夏の陣では幸村より大活躍しているのでは?って思います。

冬の陣では真田丸が全部持っていきましたが、夏の陣での活躍は目を見張るものがあります。


さらっと書き流した藤堂高虎撃破って実はものすごいことですよ?


最後にもうちょっと敵を引き付けられれば、本当に歴史が変わったかもしれません。

そこを差し引いても、勝永の活躍はとんでもないものですよ!


悲しいのは、大坂方の魅力溢れる武将たちは軒並み討死してることですね。

そのつもりで挑んだ結果なのでしょうが、ハッピーエンドにはならないんですもの…。


家康の首取ってたら…とか、信長が生きてたら…とか思うことは多々ありますが、全ては結果論です。

信長生きてたら戦国なんてもっと早く終結してたと思いますし、それはそれでファンとしては面白くないですし!


さて、そろそろ団衛門の逸話見つけなきゃですねー。

伊達政宗も突っ込みたいですが、出しつくしちゃった感あります…。

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