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四百八十二番槍 これはどこの小僧だ!

真田丸の撮影が終わったようですね。

ああ…もう終わりなんですね…。

絶対笑って終われないのが分かってる分、最終回に近づくのが寂しいですね…。


来年の井伊直虎はどうなのでしょう?

逸話が見つからないのですが…。

因みに、本能寺の変前に没してます。

戦国なのに大事件をやらない珍しいパターンになりそうですね。

あるとき、関東は北条の長老、北条幻庵は城下の町人と囲碁を打っていた。


北条幻庵といえば、早雲の4男であり、97歳まで生きたとも伝わる長寿の人である。


初代・北条早雲の息子として生まれながら、北条滅亡の直前まで生きた。


つまりは北条家の最初から最後の5代目までの顔を知っている非常に稀な人物と言える。


さて、話を戻すと、今まさに二人の対局が始まろうとしていた。


「よろしくお願いします」


「よ、よろしく…おねがいたします…」


この町人、幻庵が相手で非常に緊張していた。


それを笑って見ている幻庵。


それも、対局が始まるまでだった。


「わしが先手でいいですかな?」


「どうぞ」


こうして始まった対局。


冷静に見極める幻庵とは裏腹に、町人は熱くなっていた。


「ふむ。では、ここでどうですかな?」


「あー!そこかぁ…。ここは攻めてみるか…。いや、これは誘いなのか…?」


町人は最初の緊張は忘れ、すっかり夢中になっていた。


独り言を言い、礼なども忘れるほどに。


「では、次はここですな」


「な、何だこの手は!?この小僧はどこの小僧だ!?」


幻庵の一手に対し、そう叫んだ町人。


小僧とは、碁石のこと。


どこに繋がるか分からな意味深な一手に悩まされたのだ。


それを聞いた幻庵は笑いながら答えた。


「どこの小僧かと聞かれましたら、私は北条早雲の息子、幻庵にございます」


この一言に、町人は自分が夢中になりすぎていたことに気付いた。


「あ…ご、ごめんなさい!!」


顔を真っ赤にして恥ずかしがった町人は、そのまま走ってどこかに行ってしまった。


「ふむ。まぁ、このまま続けていてもわしの勝ちだったろうにな」


幻庵はそう言って静かに囲碁を片付けるのであった。

北条幻庵の逸話でした。

最近新しい武将の開拓してるので今まで出なかった武将が出てますでしょ?

誰?ってなりますよね。


あ、次は福島正則の逸話って決まってるので安心してください。

感想欄見ると次回のネタバレが書いてありますよ。五円玉さんからの感想のところに。


幻庵と言えば「幻庵おほえ書き」が有名かと思います。

有名とは言ってもまぁマニアックな人は知っている、くらいの認識ですが。


嫁に行ったらどうするか、とか書いてある本です。

長生きした人生経験を活かしてますね。


ちなみに、最近の研究だと、長生きしたことは確かだが97歳までは生きてないだろうってことになってます。


公式記録で97歳だけど、その公式記録があてにならないんだっけな…。

そんな感じだったと思いました。


ではでは、次は福島正則が出る逸話ですから!

お楽しみに!

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