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四百七十二番槍 僧の卵から始まる戦国武将へのレッドカーペット

晴美

「作者が忙しくてちょっと間があいたな」


明日香

「忙しいの?」


晴美

「土日両方出勤だそうだ」


明日香

「社畜…」


晴美

「台風が北海道に上陸したのが悪いって愚痴ってた」


明日香

「ほんとに~?」


晴美

「水環境系のお仕事は川が増水するとこれだから…とかなんとか」


明日香

「でも、もう一個台風来てるけど大丈夫なの?」


晴美

「どうだろ?来週も休日出勤しようとしたら先輩に止められたレベルだってきいたし大丈夫なんじゃない?」


明日香

「あ、作者じゃなくて川の増水とか」


晴美

「あ、そっち?大丈夫っしょ」


…そんなわけで忙しい日々を過ごしております。

日曜なのに出勤で、こんな時間まで起きてて大丈夫か?って感じです(午前三時半)

ダメそうなので早足で行きます…。


あ、今回はマイナー武将がたくさん出てきますが頑張って読んでほしいです…。

幼いながらに才能にあふれ、教師からも一目置かれる存在だった少年、斎藤道三。


寺で勉強に励む彼は、誰しもが将来高僧になることを疑わないほど優秀だった。


ある日、後輩の日護房と雑談していると、夢の話になった。


「一生懸命に修行して、将来は立派な高僧になりたいんです!」


目を輝かせてそう語る日護房に、道三は笑って答える。


「来世のために修行するより、今を楽しむ方がいいと思うけどな!」


その言葉の通り、道三はこの数年後寺を抜けて油売りの娘と結婚することとなる。


油売りの道三の誕生である。


「さぁさぁ皆さん!エゴマ油はいかがかな?うちのエゴマ油は質がいいよ!買った買った!」


ただ油を売っても面白くないと考えた道三は、一文銭の穴に油を通しながら器へ移すと言うちょっとした技を披露しながら売っていた。


一文銭の穴は小さく、集中力とコントロール力がいる技である。


これが成功し、油売りとして大成功した道三は莫大な金を作った。


そんなある日、いつものように油を売りに出かけた道三の前に、武士が現れた。


「その穴に油を通す技、なかなかに見事。その才能があれば武士としても大成功するだろうに」


そう聞いた道三は、さらっと油売りを辞めた。


油入れを槍に持ち替えたのである。


木に一文銭を釣るし、毎日その穴目掛けて槍を突いた。


動く的を狙う練習は有効で、あっという間に道三は達人級の腕を取得した。


その腕を見込まれ、美濃の土岐政頼の家臣である長井長弘に仕えることとなった。


武士、道三の誕生である。


道三が30歳の時であった。


武士となった道三がまずやったことは、主君である土岐政頼の追放。


開幕からぶっ飛んでいるが、これが道三流。


政頼の弟には、家督争いに敗れた頼芸よりなりがいた。


「兄の地位、欲しくね?」


道三はそう頼芸を煽り、戦を仕掛け見事に勝利。


この手柄により出世し、なんと自分を雇ってくれた長弘と同じ地位に立った。


こうなると、今度は長弘が邪魔である。


「よし、長弘にも死んでもらおう」


そう思った道三はここで油売りで得た財力を発揮することとなる。


「長弘さーん、ちょいとキャバクラいかね?」


「え、またなんで?」


「いいからいいから!俺の奢りでいいからさ!付き合ってくれよ」


道三は長弘を遊興へと誘い、長弘を女と酒に引き込んだ。


「よーし!今日も行こうぜ!」


「いや、まだ仕事が…」


「いいからいいから!奢るから!」


こうして、だんだん内政を行わなくなって信頼を失った長弘。


そこに頃合いを見て道三がガセネタを流す。


「長弘が謀反を企てている」


この噂を信じた頼芸は、すぐに道三に命じて長弘討伐を行った。


この戦いで道三は容赦なく長人の首を切った。


しかし、この戦の真実を知る人物が、道三を追放しようとしていた。


頼芸の弟、頼満である。


「ちっ、黙っていればいいものを…しかし表立っての戦はできない…どうすっかな」


考えた末、道三はこれを毒殺した。


しかし、これは頼芸にバレていた。


「よくも弟を殺したな!貴様など追放だ!」


「よろしいならば戦争だ!」


こうして、道三は美濃平定におけるラスボス、頼芸と戦うことになった。


戦は連戦連勝で、途中織田信秀との戦もちょいちょい挟みながら美濃平定を進めた。


そして迎えた大桑城の戦い。


実はこの城で戦うのは3度目となる。


道三が城を攻撃した時、大桑城内でボヤ騒ぎがあった。


ただのボヤかと思われたが、時はまさに戦の最中。


「なんだあの炎は!」


「裏切り者が出たのか!?」


「なに!?あれは戦火か!」


城内ではこの火災を謀反によるものと勘違いした兵で大混乱に陥った。


こうなっては落城させるのもたやすい。


道三は主君を追放し、見事美濃を乗っ取ることに成功したのだった。



人の半生を1500文字でまとめる暴挙ですね今回。

道三が武将になるまでの逸話をさらっとまとめて書いてみました。


油売りの前は寺で修行していたんですよ!

さらにちょいと卑怯な手で出世を繰り返していきました。


なんか義龍が道三の子じゃない説まであっておもしろいですね、道三。

血で染まったレッドカーペットを歩む人生ではありますが…。


才能と実力だけで一国平定するんですからすごいですよ!

まぁ、こののちは皆さんご存知かと思いますのであえて語りはしませんが…。


生きてればまた違ったのかなーとも思います。


今後はちょっと更新ペース上げられるように頑張ります!

では、お仕事なので寝ます…。


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