四百六十三番槍 立ち上がれアイヌ!蜂起のとき!
今回は北海道生活始めたという作者側の勝手な理由から北海道の逸話です。
こういうの望んでるんじゃない?…知ってます。
戦国の逸話よこせ?…はい、次は必ず…。
幕末書けば女性読者増えるかもよ?…幕末は専門外です…。
まぁ、そんなわけですが読んでいただければいいなぁと思います。
1457年。
日の本本土では、江戸城が太田道灌によって完成された年。
北の大地、蝦夷では争いが起きていた。
製鉄技術が無く米も育たない蝦夷は、本土との貿易でそのあたりを賄っていたのだが…。
なんといっても相手は外国。
言葉も違えば文字も違う。
そこを付け込まれ、本土の和人とは不利な貿易をすることも多く、アイヌの不満は高まっていた。
そんな時、事件が起きた。
「ねぇ、僕に刀を作ってくれよ」
本土からやってきた鍛冶屋の和人に、アイヌの少年が頼んだ。
「ちっ、ガキにやれる刀なんか…いや、ならこの刀を買ってくか?値は張るがな」
「ぐぬぬ…仕方ない…」
鍛冶屋はこの少年に刀を売った。
法外な値段で。
少年はその時は刀を買ったのだが…家に帰って試し切りしてみると、この刀は切れ味が悪く何も斬れなかった。
いや、正しくは少年がキレた。
「おい和人!あんな高い値段のくせに何も斬れなかったぞ!もっと切れ味のいいものを作れ!」
少年は怒鳴り込んだが、鍛冶屋は逆ギレ。
「アイヌごときが俺の刀に難癖付けるのか!貸してみろ!本当に斬れないのか試してやる!」
そう言うと、鍛冶屋は少年から刀を奪い取って斬りつけた。
この少年は傷が元で死んでしまった。
和人によるアイヌ殺害事件である。
この話を聞いたコシャマインという男。
アイヌなら誰しもが慕う情に厚い男だった。
「もう許さねぇ!アイヌの地から和人を…駆逐してやる!行くぞみんな!今こそ一斉蜂起の時だ!」
こうして、コシャマインは立ち上がった。
コシャマインの猛攻は凄まじく、道南十二館と呼ばれる和人の拠点を十まで落としていった。
これに焦った和人の武田信広。
若狭武田家の人で、後の松前氏である。
「連敗で士気が落ちている…。このままでは全ての館を落とされ、敗戦が見えてる…か…」
信広は、卑怯な手に出た。
「コシャマイン!和睦しよう。条件を決めるからちょっと来てくれ」
信広はそういって、コシャマインを呼び出した。
そして…。
「かかったな!放て!」
弓でコシャマインを射て、討ち取ったのである。
大将討死の報を聞き、アイヌ側は総崩れ。
こうして、アイヌの夢は儚く散ったのであった。
和人は「わじん」ですよ?アイヌから見た本土の人間のことで、今の道民でいう「内地の人」です。
「かずと」とかいう人名ではないです。
コシャマインって調べてもあんまり詳細が出てこなくて結構謎な人物です。
何者?
武田信広っていわゆる武田家とは関係あるのでしょうか?
武田と言い「信」の字だったり…。
勉強が足りませんね…。
ではこの辺で!
感想、意見お待ちしてます。ホント、お気軽に!気軽にお返事いたしますから!(切実)