四百四十九番槍 お前の意見はもっともだ…が
テスト終わりましたー。
春休みだー!ひゃっはー!
…しかし研究室から呼び出されているという…。
就活も始まるしお先真っ暗ですわ…。
はぁ…。
広島城を無断改築したとして、城主の福島正則が摘発された。
これを受け、領地没収の処罰をすることとなった。
全部没収するか、それとも改易か。
そこで、会議が開かれることとなった。
「みんな考えてくれ」
徳川秀忠は、家老を呼び出して議論の場を作った。
割とすぐに議論はまとまり、広島50万石を没収、4万5000石の川中島に改易となった。
あとはどう伝えるか。
「正則は今江戸にいる。もしここで伝えて、暴動でも起こされたら溜まったものではない。ましてやあの正則だ。京に呼び出し、家臣のいない状況を作ってから伝えよう」
この意見にみんな賛同し、議論は終わり。
…かと思ったが、ただ一人違った。
「異議あり!」
そう叫んだのは、井伊直孝であった。
「そんな前例を作ってはなりませぬ!そんなことをすれば、大名は呼び出しがかかるたびに改易を心配します。それでは、将軍の命にも逆らう者が現れるでしょう!」
「なんだと若造が!俺らの意見がきけねーってのか!?」
まだ若かった直孝は、他の重臣から反発された。
「そんなことは言っていない!俺はただ、幕府のことを思って…」
バン!
突如、部屋に台パンした音が響いた。
みんな一斉に黙る。
「言い争いをしている場合ではないだろ!人の意見をちゃんと聞けよ!」
台パンした本人…秀忠は機嫌を損ねて部屋を出て行ってしまったのだった。
その夜。
秀忠は直孝を呼び出していた。
「先ほどはあの中でよくぞ申した。お前の言うことは正論だ。あの場では重臣がいたため賛成はできなかったが、お前は正しい。江戸の正則に伝えよう。使者を派遣することにした」
こうして、直孝の意見が採用されたのだった。
知らない間に500話書いてたんですね…。
まったく気づきませんでした(笑)
さて、井伊直孝の逸話でした。
幕府の命に背いた正則の改易を決める会議で、正論を発したのに聞いてもらえない直孝。
でも秀忠はそれを採用したというものです。
正論をちゃんと聞いていた秀忠もそうですが、臆せず意見をいう直孝も凄いです。
うん、ではこの辺で!