戦国息子と歴研部 氏真編
やばい~。
他の小説2本書いてたりゲームしてたりしたらいつの間にやら時間があいてしまい…っていう現象がおきてます。
どっかでペース取り戻さないと!
妖怪が妖怪退治行く小説書いてたら意外と止まらなくてそのままあうあうあ~…。
で、現在にいたります。
同時に複数の小説書くのは私にはむりむりむりのカタツムリです。
改めて実感しました…。
「よっ!ほっ!はっ!わぁ~!君たちも蹴鞠やるー?」
現れた氏真は一同を見回して、笑って言う。
その間も蹴鞠は宙を舞う。
後の世まで語り継がれる蹴鞠の名手は嘘ではないらしい。
「いや~、蹴鞠はいいよ~。あ、蹴鞠と同じくらい和歌もいいよね~。でも和歌っていうのは言葉選びが難しいから素人向きじゃないかなー。そうそう、この前家康さんとさー…」
一同、同じ気持ちであろう。
…こいつうるせー。
やたらよく喋る。
「…氏真と言えば、家康から与えられた屋敷は品川でしたね…。すっごい理由わかりました…」
乙葉が呟くように、氏真は品川に屋敷を与えられている。
江戸の家康から遠く離れた場所である。
「…氏真はかまってちゃんだからな」
「へ?なにそれ?」
晴美の言葉に反応するのはすみれ。
「毎日毎日家康のもとに行って長い話を一方的にしてたらしい。家康は迷惑だからと通うには遠い品川に屋敷を与えたんだ」
「でも、家康の住んでるところを東京だとして、品川だと東海道本線で二駅よ?」
スマホを見せながらすみれが言う。
「あ、氏真の屋敷は現在で言う大井町駅のすぐ北側です。今では線路が通っちゃってわかんないですけど」
紗代がそう言うのを聞き、改めて検索をかけたようだ。
「9キロだって!」
「た、確かに…遠いですね…」
馬しかないような時代に、毎日9キロ通うのはひなたの言うようにちょっと辛い。
よっぽど迷惑だったんだろうなと、想像をめぐらせた。
某野望ゲームで知略2なのはこの空気の読めなさもあるだろう。
一同、ジトーっとした目で氏真を見る。
「僕だって、やるときはやるんだよ!吉田城で裏切り者を13人磔にしたりとか!」
「それで怒り買って敵の士気上げちゃ無駄ですけどね」
「うぐっ…」
痛いところを突かれたのか、氏真は苦虫をかみつぶしたような顔をする。
「…なんか、良いところ無いの?」
見かねた楓が聞く。
「蹴鞠もできて和歌もできるんだから、武士らしく剣術ができればかっこよかったんじゃ…?」
鬨哉の発言に、ハッとする氏真。
「塚原卜伝から剣術習ってるよ?」
「え?」
卜伝と言えば、あの剣豪将軍をも弟子に持つ、新当流の開祖。
剣の達人である。
氏真には似合わないイメージ。
「和歌もできて蹴鞠もできて剣もできる…って何気にすごくない!?」
今までダメダメ言われてきた人が、意外にもいろいろな才能に優れていたことに気付く一同。
「でしょ!僕だってやればできるんだよ!」
「でもさー、人の話聞かなさそう」
挑発的に言ったのは明日香。
今までの会話でもそうだったが、氏真は一方的に喋るが人の話は聞こうとしない。
「まぁ、重臣の意見を聞かずに堕落してるからねぇ…」
「でも、信長が殺しに来るっていう噂は信じて、結果逃げ回りましたけどね」
晴美に紗代が重ねた。
「じゃあ、そろそろいいかしら?」
楓がそう言って、涙目の氏真はすっと消えるのであった。
「結局、氏真って才能はあったんですか?」
消えた後で、由佳先生がきく。
「武将じゃなくて文化人としてなら相当な才能の持ち主でしたよ」
武将じゃなきゃよかった…そう人なのだ。
「ん~…そろそろ私は神社にもどろうかしらね」
伸びをして、楓が言う。
「じゃ、今日は解散としますか!」
「そうですね!」
晴美の言葉に乙葉が賛成。
「じゃあ最後にこれだけ言わせてもらおうかな」
そして、一呼吸置いて…。
「今年もよろしくおねがいします!」
氏真出しましたー。
次からは通常営業です。
あ、上田城と五円玉ーから押し付けられた小説も書かないとか…。
まぁ、おいおい?ですね。
スマホゲーにどっぷりハマってから時間ががが…。
のんびり頑張っていきますよ。