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戦国息子と歴研部 松平忠輝編

この回で終わらせようとしたら終わらなかったので、もう一本続きますと早めにお知らせします。


竹中重門でやろうとしたら逸話無くて断念したこともついでにお知らせします…。


当初は武将だけで雑談する予定でしたがガラッと変えてこんな展開に。


話しが動きませんねぇ…。

前回までのあらすじ。


楓が家康と間違えて松平忠輝を召喚した。



「あらすじ雑じゃない!?」


「いつものことでしょ~に~」


楓のツッコミにすみれが返すが、すみれは間違っている。


いつもはあらすじなど書かない!


さて、それはそうとして、忠輝が出てきてしまった歴研部の部室。


具体的なイメージが湧かない…というよりも、誰だか分からずに困る一同。


紗代と晴美は何やらひそひそ話し合っている。


「先輩、忠輝って六男でしたっけ?」


「確か、そのはずだ」


「じゃあ大丈夫です」


おぼろげな知識を確認していたようだ。


「どうしたんだいセニョリータ?困っているのでござるかー?鍋でもやるか?レッツ鍋!」


雰囲気を盛り上げようとしているのか、忠輝は妙な提案をしてくる。


「鍋ですか…?調理室は…」


「いや、違うんですよ先生」


律儀に家庭科室の空きを確認しようと立ち上がった由佳先生を、紗代が止める。


「この人、イタリア語、ラテン語、スペイン語、ポルトガル語、それに英語と、全部話せるんです。それに、よく市民と一緒に道端で鍋をやって雑談するのが趣味だったようです。街の人からは慕われていたみたいです」


「ついでに言うと、その才能を見込まれて、義理の父である伊達政宗から海外に派遣されそうになったんだ。あの支倉常長は忠輝が断ったから行くことになった」


晴美が付け足す。


忠輝は政宗の娘、五郎八姫を妻にしている。


紗代の話を聞く限り、勤勉で努力家。


明るい性格のようだ。


「へぇ~。凄いねぇ。でさ、家康ってどんな人だったの?」


すみれが聞くと、忠輝は黙ってしまった。


「…実は、知らないんだ」


「え?なんでですか?」


今度は乙葉が聞く。


「実は拙者、マイファザーから嫌われててね…。当時は不吉な双子だったから鬼とか呼ばれて、生まれた直後に勘当さ。ファザーが死ぬ直前、拙者だけ呼んでくれなかったこともあるし」


「あはははドンマイ!」


何故か大笑いする明日香。


「あ、明日香ちゃん…。笑っちゃダメだよぉ…」


「ひなー、考えてみてよ。まずね、本当に嫌われてたら歴史に名前なんて残って無いんじゃない?生まれた時にポイよ!」


「え、あ…そ、そうかな…?」


明日香の、物珍しい考えてある発言に、紗代と晴美が目を丸くしている。


実際、そうなのだ。


「忠輝は、確かに家康の死の際も謀反の疑いを掛けられて呼ばれなかった。でも…」


「200万両という大金を家康から送られたこともあったり、何より野風の笛…!」


晴美に続いて紗代が呟き、ひらめいた。


「ああ、この笛か」


そう言うと、懐から取り出した、小さな笛。


信長、秀吉、家康と3人の天下人のもとを渡り歩いたと言われている笛である。


家康の死の時、忠輝に送られたものである。


家康は、忠輝を嫌ってなどいなかった証拠になる。


「お?ちょっと吹いてみるか?」


「吹けるの?」


明日香が興味津々で聞く。


「おう、オーラリーとかなら」


「小学生のリコーダーか!」


鬨哉の切れ味鋭いツッコミが飛ぶ。


「実際、笛と運動はお手の物だったらしいです」


紗代に言われなかったら信じなかったであろう。


「特に領地が欲しいとか思わないし、剣も笛も趣味だけどね。幕府のお家からは危険視されてたっぽいけど、拙者はただ、五郎八姫や伊達のおとっつぁんと平和に暮らしたかっただけなのにね」


そう言って、忠輝は窓の外を眺めていた。




「あの~、そろそろいいかしら?」


楓がタイミングを見て会話に入る。


たしかにそろそろ潮時だろう。


「ん、いいよ。ありがとう」


そういうと、忠輝はふっと消えた。



「さーて、次は誰かしら?」


「今川義元とかどう?」


「いいですねー!」


晴美に乙葉が賛成して決定。


「いっくわよー!そーれ!」


しかし、現れたその影は、楽しそうに蹴鞠をしているのだった。

物語に動きが無いと会話ばっかりになっちゃって辛いですね。


動いてても説明しなきゃいけないので結局セリフ増えるのですが…。


それがどうも難しいところですよね…。


書いてて地味に苦労してるんですよ?


ではでは、次はいよいよ降霊術としては最終回!


今川氏真登場です!


終わったら上田城ですねん。頑張るぞい!

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