五番槍 口を滑らせた猿と賢い狸
今回はあの2人!
お酒の席には気をつけましょう。
豊臣秀吉と、その家臣の徳川家康が酒を片手に楽しげに話しこんでいた。
「あっはっは~!い、家康殿~…」
既に大分酔いが回っている様子の秀吉。
「何でしょう殿下~!」
家康もご機嫌。
2人の会話の話題は秀吉自慢の大坂城へ。
「殿下は大変素晴らしい天下無敵のお城を持っていらっしゃる!なんて羨ましいことでしょう!」
家康が言った。
事実、堀の深さ、縄張りの大きさ、天守閣の派手さ、守りの硬さのどれをとっても天下一だった。
「いやいや家康殿!あんな城、堀を埋めてしまえば只の裸城。攻略も簡単になってしまうから、最強ではないのだよ~」
秀吉が上機嫌で言った。
「ははは!何を仰いますか!殿下は冗談がお上手で…」
それから数年後。
大坂冬の陣で家康が和睦の条件として持ち出したのは、城の堀を埋めることだった。
そして、夏の陣で豊臣は滅んだ。
秀吉は「大坂城は堀を埋めれば簡単に落とせる!」と家康に言ったそうです。
そして家康はそれを実行しました。
実際は、堀を埋めるだけでなく、城の壁壊したりもしたらしいです。
去年秀頼と淀が最期を遂げた蔵の一部が発見されました。
実際にあそこで戦いが…。
と思うとドキドキゾクゾクします。
秀吉時代の大坂城見たいな~…。
因みに、小説内では「大阪」ではなく「大坂」を使わせて頂きました。
誤字じゃありません。
次回も秀吉を予定しています!




