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四百四十四番槍 勇者強右衛門

げどーさんが人知れずお正月イラストを描いてくれてるそうです。


あと背景だけだそうな。


絵馬風に仕上げてくれるそうですよ、楽しみですね。


今年中の予定を発表です。


まず、武将の息子をテーマにした小説を書き上げたいと思います。

続いて上田城も年内に。

並行して書いてるドッジボールもあるので相当忙しいですが、まぁ大丈夫だろうと言う甘い見通しです。


頑張ります。

武田信玄の死を機会にして、長篠城を治める土豪の奥平家は、徳川家に寝返ることにした。


これにキレたのが信玄の後を継いだ勝頼。


「奥平めが!この機会にぶっ潰してくれるわ!」


こうして、1万5000の大軍を指揮し、勝頼は長篠城を囲んだ。


そのころ長篠城の城内では、作戦会議が行われていた。


「どうしますか?信昌様?」


城を守る奥平信昌は考える。


「ん~…我が方の兵力は500…打って出るのは無理だな…」


城内の兵力では、籠城一択であった。


幸いにも、食料は大量に備蓄されていて、籠城の構えは万全。


「しかし私たちの食料庫には食べ物がある」


「伝令!食料庫が焼かれました」


「ふぇ?」


信昌の言葉がフラグになったのか、食料庫、焼滅。


武田軍が放った火矢により発火したのだ。


「これやべぇよ!」


一気に籠城が辛くなった長篠城。


「こうなったら…徳川様に援軍を頼もう!でも、誰が…」


敵に囲まれた城から脱出すると言う超危険な任務。


やりたがる奴なんて…。


「俺行きますよ」


そう言ったのが強右衛門だった。


しかし、強右衛門は足軽の身。


果たして徳川が話してくれるか…。


でも、状況はどんどん悪くなる。


切羽詰まる状況で身分を見てはいられなかった。


「頼む」


こうして、強右衛門は城の下水溝から夜の闇に溶けていった。


川を泳ぎ、とにかく必死の隠密行動。


そしてついに、敵の包囲網を抜けた。


ここで一発狼煙を上げ、脱出を報告。


そのまま家康の待つ岡崎城へと走った。


岡崎城では、すでに出陣の準備が整っていた。


「どうじゃ?長篠の様子は?」


家康は強右衛門に戦況をきいた。


「兵糧庫が焼かれ、もう持ちませぬ!すぐにでも援軍が欲しいです!」


「心配するな。信長様に相談したら『これはわしの戦にしてやる。武田を潰す好機だ』とおっしゃってくれた。明日には3万8000の兵で出陣するゆえ、それまで耐えてほしい」


強右衛門はそれを聞くと、すぐに長篠城へと走った。


やはり道中で狼煙を焚き、これから帰ると知らせる。


そのたびに城がざわめく。


このことに違和感を覚えた武田軍は警備を強めた。


その所為もあり、強右衛門は敵の手に捕まってしまったのである。


「おい、貴様、徳川に援軍を頼みに行ったな?」


現状から考えて、それしかありえない。


勝頼は強右衛門を威圧した。


「ああ、もうすぐ援軍が来るってよ。お前さん、退いた方がよくねーか?」


勝頼相手に退かない強右衛門。


「ちっ、面倒な…。そうだ、お前、城に向かって援軍は来ないと叫んだら家臣にしてやるよ」


援軍到着前に城を落としたい勝頼は、そう提案した。


強右衛門は笑って「よかろう」と返事をしたのだ。


城の前に差し出される強右衛門。


城内の兵は祈る思いで強右衛門を見る。


そして…。


「あと2日もすれば3万8000の援軍が来る!それまで辛抱だー!」


歓喜に渦巻く城内。


「貴様ー!」


強右衛門の横でぶちぎれる勝頼。


その場で強右衛門を成敗した。


しかし、これにより大いに士気が上がった長篠城。


そのまま援軍到着まで耐え抜き、長篠の戦いへと突入するのであった。

5日間も放置してすいませんでした(他の小説は1年放置してたりします)。


さて、強右衛門ですね。


今回はより詳しく書いてみました。


仲間のために自分が犠牲になるスタンスです。


長篠の合戦についてはこれ読んでる読者さまになら語るまでもないでしょう。


大量の鉄砲で一方的に勝ったあれです。



さて、ではこの辺で!

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