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四百三十六番槍 やれと言うからやった

バイト先の主任が何も言わずに移動になり、ショックを隠せないミスターです。


良い人だったのに…。

この主任だったからこそ私は週5とかいう意味わかんないシフトの組み方してたんですよ…。


新しい主任だと、確かに仕事内容は減りました。


でも、前の主任は色々なことを私に任せてくれまして…。


大変な分やりがいあったんですけど…。


今の主任はどうも「掃除だけしてろ」感が凄くてですね…。


なんか…面白くないんですよね…。


あーあ…。

なんか…嫌だなぁ…。

「殿!稲葉一徹様より、お届け物です」


なんだ?と思い、池田恒興は受け取った小包を開けた。


中から出てきたのは、焼き物だった。


「おお!これは備前焼!一徹殿、良いものを送ってくれたわい」


その恒興の言葉に違和感を覚えた家臣、森本忠勝。


ちょっと見せてくださいと、恒興の横に寄る。


そして、出した結論。


「これ、偽物ですね。一徹様の目の前で砕いてやりましょう!」


怒った忠勝はそう言った。


「そんな無礼なことを!やれるもんならやってみろよ!」


「では、行ってきます」


そう言うと、忠勝は恒興の制止も聞かず、焼き物を持って出て行った。


「一徹様!お目通りを!池田恒興が家臣、森本忠勝です」


そういうと、一徹は素直に忠勝を通す。


そして、面会した。


「一徹様、これは一徹様が恒興様に送られたもので間違いないですね?」


「そうだが…?」


きょとんとする一徹の前で、忠勝はやった。


「こんな偽物!」


バリンと、食器の砕ける音が響く。


偽の備前焼が、部屋の柱に当たって砕ける音。


「な、何だ!?誰か!あいつを捕まえろ!」


一徹はそう命令したが、忠勝はそのまま逃げ延び、恒興の前に戻った。


「やりました」


そう言って、忠勝は焼き物の破片を見せた。


「やらかしたか…」


「いいですか、殿!先ほど殿はやれるもんならやってみろと言いました!そんなこと言われたら、家臣一同命がけで言われたことをやるでしょう。例え、それで死のうともです。今後はもっと謹んでください。私も、今回は帰って来れましたが、次はわかりませんよ」


「…うう。済まぬ」


恒興はこの一件で反省したのだった。

池田恒興の逸話を五円玉ーから言われて探した結果こんなんになりました。


なんか思ってたのと違うと言うか、恒興主役じゃない感が凄いですが…。


まぁいいでしょう。


大将の言葉にどれほど大きな意味があるのかを学ばせた逸話です。


命令一つに命がかかると。


こういう家臣持ってる武将は幸せ者ですね。

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