四百十九番槍 殉死は許さない
明日はみんなでBBQやります。
楽しみですねー!
さすがに空いてるよね?河原…。
近所の小学校が運動会だし…大丈夫のはず!たぶん!
自分の死が近いことを感じていた藤堂高虎は、有能な家臣が自分の後を追うことを危惧していた。
「いかん…。忠義に厚い連中はわしの後を追うだろう…。そうすると嫡男が心配だ…」
そこで、高虎は殉死をさせないために行動に出た。
まず、殉死する予定の人を知るために、「殉死する人はここに名前を書いてね」と触れを出し、人数を把握した。
「70人か…。なるほどねぇ…」
そして、次にそのリストを徳川家康に提出したのだった。
「家康様、わしが死んだあと後を追うと言う者が70人もいました。これは皆忠義に生きる者…。かならずや徳川家のために働いてくれましょう。ですから、どうか殉死を止めさせてください!」
高虎はそう言ったのだった。
「わかった。どうにかしよう」
家康はこれを了承した。
高虎は領地に戻ると、その70人を集めて全員の前で宣言した。
「みなワシの後を追うな!これは家康様からのご命令である!殉死したいを言ったものは、すでに殉死したも同然!ならば、一度腹を切ったつもりでこれからも徳川、藤堂両家のために尽くしてほしい!」
家康の命令とあらば、逆らうわけにはいかない。
皆納得したのだった。
…一人を除いて。
一人だけ反対したのだ。
その男は、戦で右腕を失いながらも高虎に尽くしてきた者だった。
「高虎様!俺は見ての通りこんな体になっちまった…。もう役には立てませぬ…。どうか、一緒に死なせてください!」
しかし、高虎は首を横に振った。
この話を聞いた家康も、この男の殉死を許さなかった。
「殉死は認めぬ!藤堂家は我が徳川の先鋒となるのだぞ!もし命令に逆らってお前が殉死したら戦法を取り消す!」
家康にそう言われ、その男は殉死を諦めたのだった。
殉死=ある人が亡くなった時、後を追うことです。
戦国では普通でした。
片倉小十郎も禁止してました。
でも6人後を追ったみたいですね。
高虎は主君を変えまくった関係であんまり評価されないですね。
ん~…良いと思うんだけどなぁ…。