三百九十九番槍 準備はできたか?
399っすよ!
次のお話で400っすよ!
世の中400個も逸話が落ちてるなんて素敵ですね。
そろそろ飽きてきた?
飽きてない!という方はまだまだこれから先もどうかお付き合いください!
(これって次回言うべきだったんじゃね…?)
「よーし!明日は鷹狩りに行くぞー!みんな、ちゃんと準備しておけよー!」
張り切って家臣にそう命令を出したのは、時の将軍である徳川秀忠。
江戸幕府の二代目である割に、家光と家康の影に隠れて小学校の教科書にすらちょろっとしか出てこない。
そんな秀忠だが、真面目な性格で知られていた。
さて、鷹狩りに行くぞ!と宣言したその日の夜。
ざー…。
外は大雨。
どう見ても明日までに止みそうもない。
家臣たちはみな思ったであろう。
「明日の鷹狩り中止じゃね?準備する意味なくね?」
それでも秀忠は鷹狩りを中止にするとは言わなかった。
そのため、念のために一応準備だけはしておくことにしたのだった。
翌日。
案の定、今日も雨。
しかし、そんなことを気に掛ける様子の無い男が一人だけいた。
秀忠である。
秀忠は、朝起きるとさっそく鷹狩り用の服に着替えた。
こいつ、やる気だ!
家臣たちはみな思った。
「よーし!鷹狩りだぞー!準備はできてるかー!?」
秀忠は城内を練り歩き、鷹狩りの準備ができていることを確認した。
そして、宣言したのである。
「みな準備はできてるな!よし!中止!」
こうして、鷹狩りは中止になったのであった。
よく分からない逸話でしょ?
秀忠が、明日鷹狩り行くから準備しとくように命令を出す。
でも翌朝は雨。
しかし秀忠は服もそれ用のを着て準備ができていることを自分の目で確認。
確認してから中止を宣言した。
そんな3行でまとまっちゃう逸話です。
ようは「将軍の言いつけは守れよ?明日ほぼ間違いなく雨だからってサボるなよ」と言いたいのですね。たぶん。
秀忠は真面目な性格なので、サボるとかが嫌いだったのでしょう。
そんな逸話でした。