三百八十九番槍 礼儀には礼儀で返さなければ
前回の前書きで、やっぱり怒られました。
宣伝しといたのにねぇ…?
さて、今日は「ばらかもん」と「はんだくん」発売日と言うことでさっそく買ってきました!
面白かったです!はい!
アニメもやると言うことで期待しております。
雑賀孫一を従わせるため、織田信長は使者を送って要件を伝えた。
しかし、その使者が行方をくらませてしまったのである。
「ええい!何が起きたというのだ!一徹!次はお前が行って来い!」
「はっ!」
信長が次に派遣した使者は、頑固一徹の名で知られる稲葉一徹であった。
一回目の使者が大量のお供を引き連れて行ったのに対し、一徹は極少数で向かうことになった。
「失礼します!あの…実は…」
「ふむ…」
孫一に面会した一徹。
それから暫く、一徹は信長のもとに現れたのである。
孫一を連れて…!
孫一と面会した信長は、まず質問した。
「先だって送った使者が帰ってこないが、あれはどうした?」
「あれは、突然大人数で現れ、おまけに我が城門をバンバン叩きました。それゆえ敵襲かと思い、襲撃して全滅させました」
「なるほど…それは済まなかった。では、なぜ今回一徹を討たなかったのだ?」
「はい、今度の使者は服装が質素なものでした。おまけに、連れてきたのは極少数のお供のみ。門前で礼儀作法にのっとって礼を尽くしていただきました。このような方を殺すわけにはまいりません」
「ほう…では、なぜ織田に組することを決めたのだ?」
「使者の方の股引の間から、ふんどしが見えたのです。そのふんどしは木綿でした。織田家の将ともあれば、絹を使ってもおかしくは無いはず!そこをあえて安い木綿を使い、浮いた資金を兵力に回しているのだろうと推測しました!そんな方がいらっしゃる織田家ならば仕えてもよいと、そう思ったまでです」
「ほう…ふんどしを見て織田家にか…。よっぽどの変態なんだな!恐れ入った!」
「な、違います!そうではなくて倹約家なんだと…!」
「よいよい!これから織田のために働いてくれ」
こうして、孫一が織田の傘下に加わった。
孫一の逸話を探して出会った逸話です。
リクエストいただいた、合戦の逸話が…これって逸話かな?となってなかなか進まないのでいろいろやって穴埋め中です。
一徹が孫一を感心させた逸話です。
信長に「ふんどしに惚れて従うとは、恐れ入った」と言わせたほどの孫一です。
しかし、一人目の使者が可哀想…。
まぁ、ドンマイですね。
敵陣にわずかな手勢で乗り込む勇気は凄いです。
頑固一徹、さすがです!