五の太刀 もしもあの時…~金ヶ崎城の戦い~
金ヶ崎城の戦い。
浅井長政が織田信長を裏切ったことで、信長は敗走した。
では、もし長政が信長を裏切らなかったら…。
考えてみました。
あくまで私の考えです。
実際どうなってたかは分かりませんから…。
「三十五番槍」の特別編という感覚で読んでくださいな!
「信長様!浅井軍がこちらに向かってきます!」
金ヶ崎城の戦いの最中、家臣から信長のもとに知らせが届いた。
「なっ…!まさか、長政が裏切ったのかっ?是非に及ばず!撤退だ!」
撤退を宣言した信長。
しかし…。
「この浅井長政、親愛なるおにいちゃんにお味方いたすぅー!決して同盟は裏切るな!パパがそう言ったのでぇー!」
長政は信長に協力するためにやってきたのだ。
「おおっ!我が弟よ!では行くぞ!朝倉をぶっ潰せ!」
浅井・織田連合軍が朝倉を攻めた。
瞬く間に朝倉は消滅した。
その後も長政は活躍した。
その働きに、柴田勝家はただただ涙目になるしかなかった。
しかし…。
持ち前の要領の良さで出世を続ける羽柴秀吉。
信長の重臣は長政、秀吉、明智光秀となった。
そんな中、本能寺の変勃発。
信長が命を落とす。
中国大返しにより秀吉が光秀を討ち取った。
信長亡き後は、長政と秀吉が対立した。
そして戦となる。
言うなれば、秀吉対長政の賤ヶ岳の戦い。
実力でのし上がった秀吉と、信長の弟という地位でのし上がった長政。
この2人がぶつかる。
前田利家が秀吉側に付くことが予想される。
さらに、「賤ヶ岳の七本槍」の活躍を見るに、恐らく秀吉が勝利すると思われる。
万が一、長政が勝利しても疲弊して軍はボロボロ。
徳川家康の餌食となろう。
つまり、歴史は大きくは変わらない。
ただ、長政の名前は今より有名になったかも知れない…。
「わし、名前残せないの…?」
柴田勝家心の叫び。
もしもの歴史もなかなか面白いですよね。
長政が裏切ろうが同盟を守ろうが、歴史はそんなに動きません!
書いてて柴田勝家の扱いには困りましたけど…。
恐らく秀吉は出世してると思いますよ~!
というわけで、もしも長政が裏切らなかったら…について考えてみました~!