三百七十番槍 我が主君の命無くば!
大学の授業、今期のは課題が多くて面倒です。
なんで3年にもなってこんな忙しいのでしょう?
勘弁してください…。
関ヶ原の戦いが終わり、その後処理の最中、事件は起きた。
各地で西軍に付いた武将の城を落としていた東軍だったが、どうしても開城しない城があったのである。
普通、戦は終わったのでさっさと開城するもの。
しかし、大和郡山城は違った。
「ここは我が主の城だ!命があるまで開城は断じてしない!」
渡辺勘兵衛。
1500の兵とともに籠城したのだ。
それに対峙したのは藤堂高虎である。
城は既に完全包囲。
もう降伏待ちの状態であった。
「もう降伏してくれよ!」
「断じてしない!」
こんな感じでただ時間だけが過ぎていく。
「お前の主君は増田長盛であったな。やつは西軍敗北を知るや否や東軍に降伏したぞ。東軍大将、徳川家康様は命は取らないといって、長盛を高野山に幽閉しなさった。つまりはここへは戻ってこないぞ?籠っても無駄だ」
高虎はそう説得した。
事実、長盛は降伏して高野山に送られている。
「そんなこと、とっくの昔に知ってるわ!でもな、俺はこの城を任されたんだ!勝手に退くわけにはいかねー!」
そんな勘兵衛を見て、高虎の兵たちは呆れた。
「時間の無駄ですね。力づくで開城させましょう」
しかし、高虎は違った。
「主君の帰らないことを知ってなお、忠義を貫くか。さすがだな、勘兵衛」
一人感心していた。
そして、こう提案した。
「じゃあ、長盛の命令があれば開城してくれるんだな?」
「?ああ、主君がそう仰せなら当然だ!」
「わかった」
そう言うと、高虎は高野山に使者をだし、長盛に一筆したためてもらうことにした。
長盛からの手紙には一言、「城を明け渡せ」と書いてあった。
これを見せられた勘兵衛は、もう籠城の意味はなくなった。
「…皆に伝えるため、しばし待ってほしい。明日の朝には開城しよう」
そういって、郡山城を開けたのだった。
その後も、高尾らの兵は勘兵衛を良く思っていなかった。
「勘兵衛め、敗軍のくせにふざけた真似を!」
しかし、高虎はそうは思っていなかった。
「うん、それでこそ勘兵衛!天晴だ!」
この性格を気に入ったのか、高虎は後に渡辺勘兵衛を家臣として雇うのであった。
渡辺勘兵衛の逸話でした。
三勘兵衛の一人です。
でも私は残りの二人を誰だか知りませんでした。
黒田官兵衛じゃないですよ?
最近ネタが無いんです…。
助けてください~…。