三百六十二番槍 和歌から学ぶ戦運び
今日は徳川家康が征夷大将軍になった日でしたっけ。
天下とったどー!
さて、今回の逸話は別に家康とは関係ないです。
前書きも特に書くことが無いのでこの辺で。
あるとき、7人の侍が屋敷に立てこもると言う厄介な事件が起きた。
これの解決に当たったのが太田道灌である。
「どうします?」
「ん~…。あ、そうだ!」
そう言うと、道灌は立てこもり事件が起きている屋敷の前に行った。
そして…。
「中の者を成敗せよ!あ、でも!この中に一人、妹が…じゃなかった。この中に一人、助命されるものがいる!そいつを間違って殺したりしないようにな」
「了解っす!」
道灌が外でそう言うのが聞こえて、中はざわめいた。
「助命?誰だ?」
「俺じゃね?」
「バカ言え悪人!俺だろ!」
「はっ!俺に決まってんじゃんバーカ!」
話し合いをしてるうちに、道灌の家臣が屋敷に入って行った。
そして…。
「一人助命?今明かされる衝撃の真実!じゃーんじゃじゃーん!助命されるやつなんていねーよ」
こうして7人全員を殺処分した。
中に聞こえるようにわざと大声で助命情報を流した道灌の作戦だったのである。
「でも、道灌様。こんな策、良く思いつきましたね」
突入した家臣が言った。
「ああ、昔の古い和歌にあるんだよ。人は誰しも自分に幸運が巡って思い込んでいる節があるってね。なら、それを逆に利用して奴らを動揺させて隙を作ってやればいい」
「さすがです!さすが道灌様!」
和歌の知識を使って事件を解決した道灌だった。
太田道灌の逸話でした。
この人無類の和歌好きです。
戦運びも和歌から習い、士気を高めるのに和歌を使い。
ここまで来ると凄いです。
ゆかりの地が近所にあるので行ってみたい…。
もうすぐ春休み終わるんですが…。