三百五十八番槍 まさか敵になろうとは…
朝になって全てが分かるのが怖かった、3年前。
早く朝になれ、早く明るくなれと思うのと同時に、全貌が明らかになるのが怖かったのです。
3年前の昨日から止まってるブログとか見つけちゃって、もう直視できなくなちゃって…。
いつまで「被災地」って呼ばなきゃいけないんだろ、とか考えてます。
自然災害には何があっても太刀打ちできない。
そう思いました。
「これから上杉景勝討伐に向けて軍議を開く!出陣は間もなくじゃ!気を抜くなよ!」
徳川家康は、上杉家討伐に参加する大名たちにそう言った。
間もなくという言葉に危機感を覚えた山内一豊は、慌てて意見を出した。
「ま、間もなくですか!?会津の冬は厳しいですがゆえ、春を待ったほうが!」
「そんな暇はない!良いな!」
まさかの一蹴された。
出陣が冬と言うこともあり、危機感を覚えたのはもう一人いた。
堀直政である。
直政は、土地勘があったのだ。
「この時期の背炙峠は雪が多くて危険!大軍での進行ならなおさらです」
もっともな意見を言った。
すると…。
「うるさい!この臆病者め!地形など恐るるに足らず!」
家康、キレた。
これに疑問を感じた一豊は、大谷吉継に質問した。
「今日の家康様、なんであんなに早く出陣したがってんだろ」
すると、吉継は自分の考えを説明した。
「急いで出陣すれば敵に戦の準備をする時間を与えずに済む。さらに景勝に味方しようとする連中は動揺するので、炙りだすことができるのだ!」
「じゃあ、直政を叱ったのは?」
「あれは土地勘がある政直が土地的に辛いなどと言ってみろ?士気が下がるではないか!」
「ああ、なるほど!家康様は、間もなく天下を取るかもしれないな!」
「ああ、そうかもしれないな!」
吉継もそれに賛同したのだった。
それから間もなく、関ヶ原で敵になるとも知らずに…。
山内一豊の疑問に大谷吉継が答える。
そんな逸話でした。
そこまで考えてさっさと出陣したかったのですかね。
ただ目の前の手kを潰したかっただけでは?
でも、泣くまで待つ家康が怒るシーンですね。
ちょっと珍しい?