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三百五十七番槍 愛娘の悲劇

よーし!ネクタイの結び方を習得しましたよー!

なんでバイトでネクタイしなきゃいけないのかなー。


前のバイト先が戻ってきてほしいと言ってるので、そっちの方が良かったかもしれないです。

でも、妹が現在働いてる関係で戻りにくい…。


とにかく!

決まったものは仕方ないです。


新しいバイトで頑張るしかないです。


頑張ります。


おっかしいな~。

面接のときにカッターとか危険なものは使いたくないです、と言ったのになんでスーパーの精肉なんだー?

もろ肉切りまくるじゃんかー。


精肉以外もカッターとか使うのかな…。

小田原攻めの際、豊臣秀吉に味方した最上義光であったが、彼は今なかなか面倒なことを抱えていた。


関白の豊臣秀次が、義光の愛娘である駒姫を側室にしたいと言い出したのである。


この駒姫、一部からは「東国一の美女」とまで言われているほど。


秀次の要求であったが、義光は断った。


「まだ、娘は15歳。もうちょっと成長するまで待ってください」


しかし、義光への催促は激しく、仕方なく、渋々側室として出すことにした。


「くっそー、あの女子高生大好き変態野郎め!関白じゃなかったら俺が指揮棒でぶん殴ったあげく玄米茶で茹で上げてやるというのに!茶柱みたいにプカプカ浮いてればいいんだ!」


散々文句を言う義光に、とんでもない知らせが入った。


豊臣秀次、謀反!!


「なん…だと?駒姫は!?駒姫は無事なのか?」


「それが…」


知らせは残酷なものであった。


秀次およびその側室には極刑を処す。


「そんな…急いで話を付ける!」


そう言うと義光はすぐに徳川家康に助命感嘆をした。


「頼むよ家康殿!まだ駒姫は京に入って間もないんだ!それにまだ15才なんだ!頼む!助けてやってくれよ!」


家康は、義光の願いを秀吉に伝えた。


「そうか、義光の娘がねぇ…」


「はい、秀吉公。それに、駒姫はまだ秀次と会ってもいないようです。助けてやってもいいのではないでしょうか。それに、あの出羽の大名の娘ですぞ!」


「家康、父の地位が高いからと言って刑を軽くしていたら、政治は務まらないとは思わないか?」


「し、しかし…!」


「極刑は揺るがない」


秀吉の意志は変わることなく、駒姫は極刑となってしまったのである。


これはすぐに出羽にも伝わった。


「あ…あ、ああ…。前世の報いか…」


義光はそう言って顔を伏せてしまった。


それ以降、すっかり元気が無くなってしまった義光。


家臣が水を差しだしても、それすら喉を通らない。


そんな絶望の中、さらに悲劇が続く。


今度は正室の釈妙英までもが急死したのである。


「釈妙英…どうして…!どうしてなんだよ…!」


死因は自殺。


愛娘を失ったことで、自分も娘のもとに行こうとしたのである。


さらに、この後義光は秀吉から謀反の疑いを掛けられた。


理由は単純に秀次と仲が良かったから。


それだけである。


ともに疑われた伊達政宗と聚楽第まで釈明に行くことになった。


「お前、秀次と仲良かったよなぁ?」


秀吉にそう言われ、義光は答えた。


「良くないです」


実際、娘を奪われた仲である。


「じゃあなんで時々秀次に会いに行っていた!?」


「あれは秀次殿に会うわけではなく、娘の様子を見に行っていたんです。可愛い愛娘に!」


目に力がこもる。


秀吉もそれ以降聞くことは無く、謀反の疑いは晴れた。


そして、この事件以来、義光が秀吉を信用することは無かった。

秀吉が悪役の逸話でした。


なんだろ、久しぶりに書いてて怒りが込み上げてくる逸話でしたよ。


義光のセリフに入れた「指揮棒」は史実です。

因みに義光の指揮棒は現存です。

2キロ弱ある鉄の棒を振り回して戦ったとか。


玄米茶は「戦国バサラ」設定で、ゲーム内でやたら玄米茶が好きなので。

あの設定何?


秀次が処刑された時の秀吉の対応は酷いものでした。

なんか片っ端からとにかく関係者を処刑してましたね。


自分のじゃないかもしれない子にそこまでして地位を渡したかったんでしょうね(嫌味)

秀頼は秀吉の子ではない説があります。


とにかく、悲劇のお話でした。

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