三十四番槍 優れた武勇が仇となる
乙葉
「最近、本編の更新ペースが遅いですねぇ。先輩?」
晴美
「なんか、良い逸話がねー!、とか作者が言ってたぞ」
乙葉
「ああ…。ネタ切れなんですね…」
晴美
「だな。まあ、まだ超有名所しか手を出してないから大丈夫だろうけど」
乙葉
「だといいんですけど…」
晴美
「今回は誰の逸話だ?」
乙葉
「戦国最強の息子です!」
晴美
「なるほど…!」
乙葉
「そういえば私たち、本編の前書き初でしたね」
晴美
「だな…」
晴美&乙葉
「では、始まります!」
甲斐の虎、武田信玄の四男として生まれた武田勝頼。
四男ながらも嫡男となった。
そんな彼は、戦において数々の武功を上げている。
初陣では取っ組み合いの末に敵大将を撃破。
ある時は敵の騎馬兵が5騎で攻めてきた際に、単騎で迎え撃ったりもした。
上杉謙信の1万5000の大軍に800の兵を率いて突っ込んだりもした。
まさに最強の兵だった。
しかし…。
「勝頼様は、大将となるには致命的な欠点がある」
そう言ったのは山県昌景。
彼も武田家重臣の一人だった。
それから暫く後、武田信玄死去。
勝頼が家督を継いだ。
…そして、長篠合戦。
5月8日。奥平貞昌が率いる500の兵が守る長篠城を勝頼率いる武田軍が攻めた。
「空堀が3重に…。反対側は2本の川…。うざっ!」
「大丈夫!俺強いし!あの父もできなかった高天神城を落としたのも俺!俺は父より強い!行くぜー!」
勝頼は重臣の意見など殆ど聞かず、長篠城に応援に来た信長と戦うことにした。
家臣たちは湧き水で乾杯して出陣し、大半は信長の鉄砲に散っていった。
2時頃には武田軍は1万5000の軍が5000にまで減っていた。
「山県…。武田軍は無敵だ…。お前も行け!信長を討ち取れ!」
山県に勝頼が言った。
「もう武田は完膚無きまでにやられた!負けたのが分からぬのか!」
山県は自分の主君に対して叫んでいた。
「わしが殿を…。その隙に、殿は逃れてください!さらば!」
こうして、山県昌景も戦場に散った。
「負けた…。俺が…、武田軍が…、騎馬隊が…」
その後勝頼は天目山の戦いで切腹。
武田は滅んだ。
山県の言う「大将としての致命的な欠点」を信長に見抜かれてしまった結果だった。
ん~。
長篠合戦は単品で書いた方が上手くいくのかな…?
武田勝頼は一人の兵としては優秀でした。
しかし、大将になると信玄の家臣より自分の家臣の意見を優先したり、自信満々で油断したり。
山県さんの言葉がよく分かります。
大将の器じゃなかったんですね。
因みに、勝頼は切腹してますが、彼の名言の中には「追い詰められて腹を切るより敵と戦って果てたい」と言うのがあります。
え…?
あれ…?
あんまり自信満々で油断しちゃいけない!ってことですね!
(最近ネタが無くてね~…)