三百四十一番槍 湯治のさなかに
ぼちぼちテストが始まりました。
すでに結構苦しんでおります。
もう…無条件で単位ちょうだいよ!
武田勝頼は、甲斐の志摩の湯に湯治をしに来ていた。
「ふぅ~。いい湯だな、アハハン~」
温泉に浸かり、日頃の疲れを癒していた。
そんな時、突然辺りが騒がしくなった。
「何事!?奇襲か?」
勝頼が湯船から飛び出た。
しかし、そこにいたのは敵ではなく、民どもであった。
「…?どうした?」
「突然失礼します」
そう言うと、集まった人々は語りだした。
「我らは昔から、隣の村の山で草を刈り、枝を拾って生活しておりました。しかし、突然領主の桃井将監が山に入っちゃだめだと言い出したんです。何とかしてほしいと前々から武田家に頼んでいるのに、ちょっと待っての一点張りで解決しないので、直接頼みに参りました!」
「ほう…。そんなことが…。分かった、すぐに何とかしよう。まず、状況をもっと詳しく教えてくれ」
勝頼はすぐに動いた。
まずは将監と土民、双方から事情を聴いた。
次に、管轄内の役人からも話を聞いた。
そして、出した結論は…。
「将監!山の入山禁止を取り消すように!」
こうして一件落着したのだった。
ちょっと調べたら「志摩の湯」は健在です。
甲斐市民は安く入れるみたいです。いいなー。
さて、おちおち湯治もしてらんないよー、という逸話でした。
ただ、頼まれたことはスピード解決する勝頼。
優柔不断ではないですよ、勝頼は。
だから即決したんですね。
長篠で退かずに戦うと…。