三百三十番槍 末代までの名誉!
気付いたらやることが多すぎてやばくなってきました。
勝手に、半ば強引に書かされることになった小説と、他連載中の小説と。
今年中に連載終わらせる小説を書こうと思った矢先に飛んできたクリスマスコラボ。
しかもコラボする小説がもう…嫌がらせとしか思えないというね…。
さぁ、読み返すところからスタートだ!
1600年関ヶ原。
これに敗れし西の将、石田三成。
「くっそ、裏切りさえなければ…!再び家康の首に食らいつく日まで!」
再起を願って落ち延びた。
落ち延びた先は近江の国。
琵琶湖のあるところである。
そこで与次郎太夫という村人に匿ってもらいながら暮らしていたのだった。
しかし、そんな生活も長くは続かない。
「すいません、石田三成見ませんでしたか?」
東軍の田中吉政が三成を追って来たのだ。
それを知った三成。
「もう、村人に迷惑はかけられまい。与太郎、いままでありがとう。吉政に私の居場所を明かしてくれ」
そう言ったのだった。
「なっ!?そんなことをすれば…あなた様は…」
「いいんだ。武士として、誇らしく死にたい」
「…わかりました」
こうして三成は発見された。
「三成、久しぶりだな」
「そうだな、吉政」
二人は以前から親交があった。
だからこそ三成も出てくる気になったのだろう。
「大軍を率いて天下分け目の大戦をやった。それは紛れもなく末代までの名誉。志半ばとはいえ、後悔はないだろう」
吉政は三成にそう声をかけてやった。
どこか優しい口調だった。
「ああ、負け戦なのは無念だが…。秀吉様への忠義を示した結果がこれだというのなら…。後悔は…無い」
そう言って、三成は秀吉から貰った刀を吉政に渡した。
形見を受け取ってくれ。
そう言っているのが言葉がなくとも伝わった。
「さぁ、最後の晩餐としようじゃないか」
吉政は三成のために雑炊を作った。
「ああ、いただこう」
三成はそれを食べるといびきをかいて眠ってしまったのだった。
「処刑されるというのに、大したお人だよ」
吉政はそっと呟いたのだった。
三成が発見されたシーンですね。
諸説あるそうですが今回はこれで。
三成の堂々とした最期は歴史ファンの間では有名なのではないでしょうか。
自分から居場所を明かすというのはすごいですよね。
迷惑はかけられない、と言うのが動機らしいです。
さすが、覚悟が違うんでしょうね。
クリスマスイベントは何もやりません。
はい。
だって平日でしょ?
私クリスチャンじゃないし。
…泣いてないし。
大晦日の逸話は決まってます。
前々から書きたかった家康の「伊賀越え」を書きます。
よろしくお願いします。