三百二十八番槍 裏切りの密告
東方の妙技「正直者の死大回転避け」をついにクリアしてテンション高いミスターです。
何それ?と思い尚且つ気になる方は調べていただければすぐに出るかと思います。
大変でした…!
大坂夏の陣が終わり、徳川秀忠が世を納めていたある日のこと。
秀忠の前に密告したいことがあるという者が現れた。
名は馬場主水。
漫画「バカボンド」とは名前が似ているだけで一切関係は無い、元真田家家臣である。
元というのは、少し前に罪を犯して真田家から逃亡しているため、現在は家臣と言う扱いではない。
「いったいなんだというんだ?」
秀忠は主水の話を聞いた。
「真田信之っているじゃないすか。あいつが夏の陣で幸村と内通してましたぜ」
「何!?」
そんな密告をしたのだった。
真田信之は、真田家で唯一徳川家に味方した人物であり、父、昌幸と弟、幸村は大坂の陣で豊臣方についている。
まぁ言ってしまえば疑われても仕方ない。
そんなわけで、秀忠は信之を呼び出すことにした。
「お前、内通してたの?」
「え?いや、してませんよ。関ヶ原の戦いで父と弟を捨てて徳川家に味方したんですよ。今更内通するわけないじゃないですか。疑うというなら腹を切って身の潔白を証明しますよ?」
ここまで言われては仕方がない。
それに、信之の言うことは理にかなっている。
「そうだよなぁ。確かに…。主水が言ってたこともなんかおかしな部分があったし信用できないんだよなぁ」
秀忠もすぐに納得し、内通疑惑は晴れたのだった。
その後の主水がどうなったか気になりますよね。
結論から言うとデッドエンドを迎えています。
この主水、幕府の人間と内通していて、信之の失脚を狙ってこのようなウソを吐いたらしいです。
それを知った信之が家臣の小川好安に命令して殺処分したみたいですね。
こやつ、生涯で28人殺ってます…。
この小川好安、いったん真田家を去ってから(伊勢神宮参りに行くと言って出て行った)主水を殺害し、また真田家に戻ったようです。
こうすると、「殺害したのは真田家の家臣ではない」と言い訳できるからです。
「真田がある限りお前の家も続く!何か褒美はいらないか?」と信之は好安の行為に喜んだのですが、褒美は辞退されたみたいです。
因みに、主水は大坂の陣で信之に雇われた忍者でしたが、撒き菱踏んで役立たずだったみたいです。
あ、犯した罪の内容は信濃で農家の娘に子供を作らせて自殺に追い込んだという非道なものです。
しかし…信之がこんな命令出すことが意外でした。