表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/609

歴史絵巻第二幕 Let's Go 城巡り~小田原城~

「先輩、意外と私たちの出番チャチャッと回ってくるんですね」


「何でも、作者が旅行記を書きたいらしいんだ!」


「ああ…。そういうことでしたか…」


「また明日辺り私たちが登場するかもよ?」


「作者、何ヶ所城行ったんでしょうね?」


「6箇所だ!」


「じゃあ、6話はやるんですね?」


「いや、1話で2つ紹介する回がある予定だそうだ!」


「じゃあ5回か…」



「「しばらくお付き合いください!」」

「やって来ました!小田原ー!」


「おおっ!いきなり天井には小田原提灯がっ!」


小田原駅の改札を出たところで、ハシャぐ二人の女子高生。


先輩の焙烙晴美(ほうろくはるみと、後輩の村上乙葉(むらかみおとは


高校の歴史研究部に所属している、歴女である。


今日も部費をふんだんに使い、部活動という名の旅行に来た。


「小田原楽しみだったんですよ~!」


乙葉がテンション高めに言った。


「何故だ?そりゃ、北条早雲が大森から奪い取った小田原城があるから、楽しみなのは分かるが…。村上家は小田原に縁があるのか?」


晴美が聞いた。

地味に城の説明が入っているのがいかにも晴美らしい。


「いえ、別に(えん(ゆかり(よすが(えにしもありませんよ。ただ、去年来たんですが、天守閣に入らなかったので…」


「縁」の字4連弾。


それよりも気になるのは…。


「去年来たの?」


「はいっ!ただ、お金無くて天守閣には…」


(あれ?天守閣って、入場料300円くらいじゃなかったっけ?)


事前に調べておいた晴美には一抹の疑問が湧いた。




二人は歩いて小田原城に向かった。


「天守閣を見る前に、周りを散策しよう!」


晴美が言い出した。


乙葉はそれに快く賛成した。



まず見つけたのが国の有形文化財にも指定されている「清閑亭」。


「ここは…なんですか…?」


凄く静かな古民家といった雰囲気の建物。

そう。見た目古い民家なのだ。


「ここは…黒田長成侯爵の別邸で…。大正時代の建物だ!」


パンフレットガン見。

晴美もなんだかよく分からないらしい。


「黒田長成…?黒田長政の何かですか?」


乙葉が聞いた。


「ん~…。みたいね…」


今度は携帯電話ガン見。


調べたらしい。



「でもここ…。眺めが良いし、静かだし、なんだかくつろげますね!」


清閑亭の二階からは、海が見えた。


挿絵(By みてみん)


「ほう…。ここ、小田原城の三の丸の中らしい。外にあった土は土塁だったのか…」


乙葉の話をまるで聞かないで晴美はパンフレットとにらめっこ。


「…!乙葉!ここ、静かだし眺めも良いし、風も気持ち良くて最高の場所だな!」


「先輩、さっきそれ私も言いました…」



二人は清閑亭を出て再び小田原城の周りを歩いた。


八幡山古郭東曲輪(はちまんやまこかくひがしくるわ早川口二重戸張(はやかわぐちふたえとばり幸田口門跡土塁(こうだぐちもんあとどるい、大手門跡の鐘…。


城の周りだけでも結構見るものはあった。



挿絵(By みてみん)


そしていよいよ天守閣へ。


「このショウブ畑…。何か違和感が…」


乙葉が言った。


天守閣の下、妙に細くて長いショウブ畑があった。


「よく気付いたな!これは水堀の跡だ!」


晴美が叫んだ。


「やはりっ!」

「深さはメートル単位だったらしい!」


「なんとっ!」



いざ天守に入ろうとしたとき、晴美がある物を見つけた。


「あの檻は…。何を飼ってるんだ?」


「ああ!あれはサルですよ!去年もいました!」


小田原城の天守の下では、ニホンザルが飼われている。


「イヤミだ…」


晴美が呟いた。


「え?ああ…。小田原城落としたの、秀吉ですものね…」


乙葉も苦笑した。




天守閣の中。


「うわ~!初めて入りました!」


テンションが高い乙葉。


中には甲冑や見たことある肖像画、刀などが展示されていた。


そして展望台。


「あ!あの山は!」


乙葉が勢いよい指差した方向には、一部木が剥げた山があった。


「あれが…石垣山一夜城…!」


感動のあまり泣き出す乙葉。


そんなにか?


「官兵衛の知略が伝わる一夜城な!実際、一夜で作ったわけではないけどな…」


「一夜で木を切り倒して敵に見せつけたんですよね!」


「そう!城自体は1ヶ月くらいだっけか…」




二人は小田原城を後にした。


「模擬天守だったり、ほとんどが再建だったけど楽しかったな!」


満足げな晴美。


「はいっ!再建なのは仕方ないですよ。関東大震災でやられてますからね…」


「まあ、そうだが…」


「あっ!先輩!もうあと一箇所寄らせて下さい!」


突然乙葉が叫んだ。


「いいけど…どこ?」


「駅前のお土産屋です!蒲鉾せんべいが絶品ですよ!」


蒲鉾が名物の小田原。


そこであえて蒲鉾本体ではなくせんべいをチョイスするあたり乙葉である。


「いいだろう!」


「ありがとうございます!」


二人はしばらく買い物を楽しんだ。

清閑亭はオススメスポットです!


居心地最高!



小田原城は海が近くてなかなか良かったですよ!


私が行ったときは台風が海上にあって、晴れてたけど波が高かったですよ…。



小田原城でサル飼ってるのはイヤミとしか思えない…。


結構広い空き地みたいな所もありました。


本当は門なんかも紹介したかったんですけどね。


是非一度行ってみてくださいな!


近くに北条氏政の墓もありますし!


遺構はよく残ってると思います。



蒲鉾せんべいは超オススメ!


安いですしね☆


駅前のお土産屋が並んでるところで買えます。




次からはもの凄い地味な城に入ります~。


とりあえず次回は松山城です。

埼玉の……。


photo:ミスター

印刷機の調子が悪いです…。色がおかしいし線が入るし!

まぁ、挿絵は雰囲気だけ伝われば良しってことで!

納得してください。お願いします。

髪の節約のため、挿絵の裏に写真印刷したら見事に裏写り…。

あの…すいません。。。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ