三百三番槍 バカを演じる
普段人に弱みなど見せない私が後輩に相談事など…!
言ってみたかっただけです。
後輩に恋愛相談して分かったことは、その後輩には一生勝てないなと…。
「前の恋愛引きずってちゃ自分がダメになりますよ!」とか言われました。
おーなんかかっこいい、などと柄にもなく感心しちゃいました。
五大老の二柱だった前田利家が病死した。
それを機にもう一つの柱が動き始めた。
徳川家康である。
まずは同じ五大老の一人、上杉景勝に無謀の疑いがあると容疑をかけ、討伐するために出陣した。
しかし、途中駿府城に寄った時、家康の様子は変わった。
上杉のことなど忘れたかのように連日鷹狩りをやり始めたのである。
「わーい鷹狩り楽しいなー」
常にこんな感じである。
一向に駿府城から出ようとしなかったのだ。
これには家康の家臣である本多忠勝が呆れた。
「あの…家康様。そろそろ動かないと反乱がおきま…!!」
家康はそんな忠告をする忠勝の口を塞いで叫んだ。
「黙れこわっぱ!こうすればわしをバカと思って反逆者が出るだろ!そいつを叩くんだよ!そうすればお前も国持ち大名だ!わしは天下人だ!」
そう言ったのである。
予想通り、石田三成が挙兵し、関ヶ原の戦いを通して家康は天下人となったのだった。
ただ一つ通らなかったことは、忠勝は国持ち大名になれなかった。
家康の逸話でした。
バカを演じるのは信長譲りでしょうか?
信長も自分がうつけになれば敵味方がはっきりするとか言ってましたよね。
もう…上杉討伐は完全に三成を誘き出す罠ですね…。