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歴史絵巻第一幕 Let's Go 城巡り~大阪城~

初の架空物語。


本当は、別に短編として上げようかと思っていた作品です。


実体験をもとに書いてみました!


第1段は大阪城です。

「先輩!今日はどこの城に!?」


彼女は村上乙葉(むらかみおとは


いわゆる歴女。

高校1年生。


顔も可愛いのだが、歴史の話しかしないため男と付き合ったことはない。



「ん~。まずは大阪城だな!」


彼女は焙烙晴美(ほうろくはるみ


高校2年生。


彼女も乙葉と同じく歴女。


乙葉より重症で、ひたすらに戦国武将を愛する。



この2人、高校では「歴史研究部」という部活に所属している。


部員は現在2人のみ。


今日は、部活動の一環として、大阪城に出向いた。


勿論、部費で。




挿絵(By みてみん)


「ほえ~!これが大阪城ですかっ!デカいですねー!」


乙葉が感心したように声を上げた。


「ここは石山本願寺の跡地なのだ!そこに建てられたのが戦国最強にして最凶の城!大阪城!」


晴美の声も大きかった。


「最強にして…最凶…?」


「うむ!難攻不落の城だったが、夏の陣、1665年の落雷、戊辰戦争と何度も焼けている!運が悪い城なのだ!」


「じゃあ…この天守は…?」


「これは昭和6年のものだ!」


どんどん天守に近づいていく二人。


幅100メートルの堀、青屋門、極楽橋。


数々の見所を通り過ぎて天守の下へ。


「極楽橋がコンクリートなのは残念だ!」


「再建ですから仕方無いですよ…」



料金を払い、天守へと向かう二人。


「あー!私あの井戸知ってます!黄金水ですよね!?秀吉が金を投げ入れた井戸ですよ!」


興奮気味に語る乙葉。


「ふふふ…甘いぞ乙葉!その逸話は偽りぞ!」


人差し指を乙葉に突きつけて叫んだ晴美。


「な、なんですって!?そ、そんな…」


乙葉はその場にひざまずいた。


天守入り口手前、大砲が置いてあるのに気付いた晴美。


「なんだ…?国崩しか?」


大砲を眺めながら晴美が呟いた。


「これは…。『お昼のドン』ですって…。時報に使ってたらしいですよ」


説明看板を読みながら乙葉が言った。


「知らんな…。行くぞ!いざ天守へ!」


「ああっ!せ、先輩!待って下さいよぉ~!」


慌てて晴美を追う乙葉だった。



「何故…?何故エレベーターが…?これでは只の博物館ではないか!」


「城の内部に憤られても困ります!それより、黄金の茶室見ましょうよ!」


「大阪城天守閣所蔵の黄金の茶室…。あれはレプリカだっ!」


「なんとっ…!」


またしてもひざまずいた乙葉。


「あれは現存しないのだ…」




二人は天守閣の展望までやってきた。


「よっ!いざっ!真田丸!ってあれ…?」


戸惑う乙葉。


「ん?どした?乙葉?」


「…真田丸が…。真田丸がありません!」


涙目で叫んだ乙葉。


「あはははは!無いよそんなの!徳川が焼いちゃって!まあ、あったのはあの辺りかな?」


晴美は指で丸く示した。


「うぅ…真田丸~…」



二人は天守閣を出た。



「楽しかったな~。今度はもっとゆっくり回りたいよ。真田の抜け穴とか、真田が討ち死にした神社とか!仲間の介抱してるところを襲うとは…!許すまじ徳川軍!」


徳川軍への怒りを露わにした晴美。


「大丈夫です!真田は討ち死にしてません!淀君と秀頼を連れて九州まで無事に逃げましたよ!討ち死にしたのは穴山さんです!真田の影武者ですよ!」


「そうか…。そうだよな!九州に真田の子孫と言われる方もいるし!」


「はい!」


二人の絆がまた深まった。



帰りの電車の中。


「あ~!蛸石と火薬庫見忘れたー!」


「次回のお楽しみですね!」


「…そうね!」


二人は部費での旅を楽しんだ。

登場人物の名前が二人とも村上水軍関連だと見破ったあなたはもう引き返せません!


「村上」はストレートですが、「焙烙」はわかりにくかったですかね?


村上水軍の武器に、焙烙玉(ほうろくだまという手榴弾があったんですよ~!




私自身、大阪城の火薬庫とか蛸石とか、重要なもの見逃してます…。


修学旅行だとゆっくりできませんね…。


次は…小田原城かな?


では!


暇なときに時々入れていきたいと思います。


photo:ミスター

そのままだと一眼レフの画像は大きすぎてアップできないので、普通紙に印刷してそれをスキャナーで…。

とやってみました。


元の写真はもっと綺麗です。嘘じゃないですよ…?

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