表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
338/607

二百八十九番槍 悪知恵ばかりが身についていく

変な小説を書こうかな~と思いつつ東方やる毎日です。


スポーツものが書きたいなぁ~と。


キックベースとかで。


規模は小さく、やってることは某テニス漫画並みにぶっ壊して書いてみたいものです。

ある日、曾呂利新左衛門そろりしんざえもんという刀の鞘を作るのを仕事とする男が、豊臣秀吉と話し込んでいた。


「ねぇ、新左衛門。わしはそんなに猿顔か?」


「いえいえ、殿下は猿顔ではありません。猿が殿下に似せたのですよ」


「あははは!よろしい!お前はいつ話しても面白いな。何か褒美を取らせる!あ、でも前のあれはだめだぞ?」


「はいはい。では…そうですねぇ…」


新左衛門はちょっと考えた。


秀吉の言う「前のあれ」とは、以前新左衛門に褒美を取らせようとした時のこと。


何がいいか尋ねたことがあった。


すると新左衛門は「一日目には米1粒、二日目は米2粒。三日目は4粒。四日目は8粒と、毎日前日の倍の粒の米をください。これを100日欲しいです」


そう答えたのだ。


「それっぽっち…。よかろう!」


秀吉は軽く答えたのだが…。


「秀吉さま、これ100日後には126穣7650予6002垓2822京9401兆4967億0320万5375粒っていう聞きなれない単位まで使う数字になる計算なのですが…」


「え」


家臣の報告を聞いてあわてて褒美を変えてもらったことがあった。



「そうですねぇ…。今回は褒美はいらないです」


「は?」


今回も突拍子もない申し出に秀吉は困惑した。


「あ、でもその代わり、殿下の耳の匂いをいつでも嗅がせてくださいませんか?」


「は?…変態」


「いや違うから!まぁ、いいですから!お願いしますよ!」


「え?ま、まぁ、褒美がいらないなら許可しよう…」


そうは言ったものの、秀吉には意味がわからなかった。



それからすぐ、秀吉は諸将を集めて軍議を開いた。


「次の攻略対象は西…」


まじめな話をしているとき、新左衛門がやってきて秀吉の耳の匂いを嗅いだ。


そして無言で去って行った。


新左衛門はただこれを繰り返した。


するとその場にいた将たちは噂した。


「おい、秀吉さまに何か意見してたぞ…」


「あれは…新左衛門だな」


「秀吉さまに近づいて気に入られるチャンスを作るのに、あいつを利用すれば…」


その結果、新左衛門のもとには諸将からの貢物が届いた。


「これをあげるからわしの意見を秀吉さまに伝えてください」


そんな手紙が添えられていた。


「なるほど…。新左衛門め。悪知恵がはたらくなぁ。変態じゃなかったな」


秀吉はそういって笑ったのだった。

新左衛門の悪知恵でした。


ってか秀吉も気づきましょう。


100日も米要請されたら…ねぇ。


電卓じゃ計算できないという桁数。


これってつまりどのくらいの量なんでしょうか…?


10の何乗とか…面倒な…。



そして耳の匂いを嗅がせる秀吉の器の大きさ。


いや、嫌でしょう!普通!


などと思ってしまう逸話でした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ