二百七十三番槍 臆病で面白い
バイトの後輩の女の子と突っ込み所満載のラインをやってました。
わかったことは「乙女心は全くもって理解不能」ということです。
『一緒にiphone買いに行きません?』
「まだガラケーで頑張るよ」
『さすが!ガラケーの貴公子!』
「え…?」
『冗談です。泣かないでください』
最終的には『おはよーございます』となって『今学校終わりました』と何故か近状報告が。
ドリンクの作り方を貼っつけたのが懐かしい…。
「あぁー!誰だ!?わしのクリームパン食べたやつは!?」
鳴かぬなら、鳴くまで待とうホトトギス。
そんな生活で知られる徳川家康がキレた。
伏見城のキッチンに響き渡る声。
最近、キッチンの物が盗まれる事件が多発していた。
それに家康はカチンと来ていた。
毎日楽しみに取っておいたデザートやらショートケーキのイチゴやらが、朝になると無くなっているのである。
「どうしました大殿!」
先程の叫び声を聞いて本多正信が駆けつけた。
「最近キッチンからいろんな物が盗まれんだよ!犯人見つけて首から下を土に埋めて、竹のノコギリでギーゴギーコしてやりたいわ!」
「それホトトギス殺しちゃう人の逸話ですね…。キャラ壊れますよ…?」
「そうか…?じゃあやめる。しかし、盗みは何とかしなきゃなぁ…」
「まあまあ。お目出度いことじゃないですか!大殿が日の本一のお方だと認めた諸将からの貢ぎ物があるからこそ盗まれるんですよ」
「そうか?そう考えるとなんか嬉しい気がしてきた!」
正信の言葉で家康は機嫌をなおした。
また、ある時。
「最近江戸の風紀が乱れている。ワイシャツをズボンの裾から出したり、スカートが短かったり、髪を染めてたり、ピアスしてたり…」
「荒れた高校か!?あんたは生徒指導の先生かっ!」
「3年B組み~」
「キンパ…って!もー!」
正信は乗せられ掛けた自分を何とか止めた。
「…して正信よ。最近江戸の風紀が乱れてる。一回キツく取り締まってみたいと思う」
「風紀ですか?江戸の生活がつまらなくなっちゃいますよ?そうしたら諸将を参勤させるのがキツくなり、最悪大乱闘が起きます。さらみ!あなたが全部やっちゃったら後の将軍がやることなくてお飾りになっちゃいます」
「…そうか?」
「はい!多少風紀が乱れてても目をつむりましょう。だから青少年のために東京都青少年健全育成条例改正などをするのは止めてください。街を歩いてるのがお堅い連中だけになってコスプレイヤーとかいなくなったら寂しいでしょ!?」
「…正信が言うなら仕方ないな」
「はい!平和と徳川のためには多少の乱れは我慢です」
正信はそう言い切った。
「正信、お前の意見は臆病で面白いわ」
家康はそう言って笑った。
たまにはぶっ壊れて書きたい。
そんな気持ちが全面に出た今回の逸話。
家康が怒った!
それを正信がなだめた!
そんな逸話なんですけどね。
クリームパンは分かりにくいですが水曜どうでしょうネタ意識です。