二百六十七番槍 刺し違える覚悟
テスト終わったと思ったらまだクラス内発表のスライド資料作りが残ってた…。
まだ全く完成していないのに明日提出。
死んじゃいそうです。
てかほかの班員が仕事しないから私一人ですべてやって焦ってるわけですわ。
うらめしや~。
斉藤龍興に仕えていた武将が、織田信長側に寝返った。
稲葉一鉄。
「頑固一徹」の一鉄である。
字が違うのは本人も不服であろう。
さて、寝返った一鉄は、新しい主君に呼び出されていた。
茶会の誘いである。
断るわけにもいかず、一鉄は信長の元へと駆け付けた。
城につくと、信長の家臣が3人現れて、一鉄を案内した。
「ここでしばらくお待ちください」
そう言われ、一鉄は部屋で三人と一緒に待つことになった。
待機室には掛軸が一つだけあり、えらく殺風景。
その掛軸には、古代中国の漢詩が書かれていた。
「一鉄殿、この漢詩読めますか?」
不意に信長の家臣の一人が聞いた。
「読めますとも」
そう言うと、一鉄は漢詩を読んだだけでなく、現代語訳までしてみせた。
すると、それが扉を開けるための秘密の呪文だったかと思うほどタイミングよく、信長が入ってきた。
そしてこう言った。
「いやぁ、実はさ~、お前斉藤裏切ったから信用してなかったんだよね~。でもな、話は全て聞かせてもらった!残念だったな!登頂に関する法律はまだ日の本には無くて…じゃいや。お前信用できないから殺す気でいたんだよ。でも、あんだけの知識人だったら安心だ」
信長は笑っていた。
すると、家臣の3人は懐から短刀を取り出し、床に置いた。
それが殺意の表れだった。
「あぁ。やっぱり。そのくらい読んでましたよ。こちらも刺し違える気でいましたし」
そう言うと一鉄は懐から短刀を取り出した。
「やっぱりお前はすごいな。武将として何も間違ってない。いい心構えだ」
「ありがとうございます」
こうして一鉄は信長からの信頼を得ることができたのだった。
稲葉一鉄の逸話でした。
頑固一徹の一徹はこの人です。
なぜ字が違うかは私は知りません…。
しかし戦国時代って怖いですね。
逆にどこで信頼をかうかもわかりません。
世の中が乱れすぎです。