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二百四十一番槍 鹿の角、桔梗の笠

乙葉

「新入生歓迎会の準備をしないとですね!」


晴美

「今年の新入生は3人の予定だっけ」


乙葉

「いいえ。4人です」


晴美

「あれ?一人増えた?」


乙葉

「嘘です。3人です。エイプリルフールなのでつい」


晴美

「地味な嘘を…」


乙葉

「というか先輩。まだ本文で新入生について触れてないのに3人と言ってしまうのは…」


晴美

「あとがきで紹介してたからいいんじゃない?」


乙葉

「はぁ…」

桶狭間で今川義元が討ち取られ、配下にいた徳川家康はちゃちゃっと独立した。


家康は勢力を拡大しようともくろみ、牛久保城を攻めた。


この時、家康の家臣である本多忠勝は先鋒を務めた。



忠勝はその武勇で名が知られ、鹿の角を象った兜を着用していたことから「徳川の鹿の角」と称された。


このようなニックネームを持った勇敢な武将は今川方にもいた。


桔梗笠ききょうがさがトレードマークの城所助之允きどころすけのじょうという武将。


ニックネームは「今川の桔梗笠」である。


忠勝はそんな武将と一騎打ちを行った。


「こちら徳川家家臣、本多忠勝!いざ尋常に勝負ー!」


「我、今川家家臣城所助之允!推して参る!」


2人は全力を出して戦った。


「お命頂戴!でやー!」


忠勝がとどめを刺そうと槍を構えた。


しかし…。


「うわぁぁぁああ!マジ勘弁!」


助之允は逃げ出した。


忠勝はあと少しのところで討ち逃した。


「仕方ない…。また次回に持ち越しか…」


忠勝は少し残念そうだった。



牛久保城の戦いから1年と3か月後。


今度は家康の命により吉田城を攻めた。


忠勝はそこで一番槍の武功を立てた。


この戦いで忠勝は運命の再開をする。


「あれは…!桔梗の笠!」


入り乱れる軍勢の中に桔梗笠を見た。


急いで笠へと向かう。


あの時の決着を付けたい。


その一心での行動だった。


「城所助之允殿とお見受けいたす!我、本多忠勝!かつての決着を付けたい!」


「おお!来たか!いざ尋常に勝負!」


忠勝は蜻蛉切を抜いて戦った。


一騎打ちは忠勝有利で進む。


敵は防戦一方。


ついに追いつめた。


地面に転がしていざ首を!


「…!」


その時、忠勝は気付いた。


「お前…どちら様ですか?」


なんと、それは助之允ではなかった。


明らかに別人だったのだ。


「え…?なんで?」


忠勝は理由を尋ねた。


「実は…。忠勝殿と一騎打ちして名をあげたくて…。助之允殿に借りてきました…。ごめんなさい。この首を取ってください」


そう言って相手は首を垂れた。


すると忠勝は武器を納めて、相手の方に手を置いた。


「何かあったら俺のとこに来い」


そう言って相手を逃がしたのだった。


その後、今川家が落ちるとその男を家臣にしたのだった。





本多忠勝の逸話でした。


城所助之允についてはよく知りません。


しかし忠勝優しいねぇ。



4月ということで、新入生に出てもらいましょうか。


通算300話までには出したいです。

(この話は288話目です)


まずはキャラ紹介として部室でのお話を一つ。


そのあと江戸城へ。


いや、分けない方がいいのかな…。


普通に歓迎として江戸城に行った方が…?


まだ未定です。


あ、次のお城は江戸城です。


滝山と八王子はまだです。


いや、ちょっと山登りがきつくて…(笑)

新入生歓迎には向かないなと。


八王子城に至ってはメイン見てないし…。



300話目に突っ込む絵はげどーさんが描いてくれることを期待しています。

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