二十五番槍 うつけの宝
本文とはまるで関係ないのですが、血天井ってホントにあるんですね…。
養源院のが一番生々しいらしいです…。
写真見てないのですが、手足がくっきり見えるらしいです。
案内の方が、「ここが顔で~。ここが足で~…」と教えてくれるらしいです。
…私、そーゆーの苦手なんですよね…。
血天井って、都市伝説かと思ってたので…。
さて、オッカナイ話の後は心暖まる?お話を!
とある冬の出来事。
「うんしょっ!ふぅ~!信長様~!ミカンですよー!」
こちら、信長の小姓、森蘭丸。
13歳のころから信長に仕えている。
小姓とは、殿の身の回りの世話をする、言ってしまえば雑用係である。
最も、信長と蘭丸の間には、主君と小姓以上の関係が成り立っているのだが…。
「おー!お蘭!ミカンありがとう!」
信長が蘭丸に礼を言った。
「足りなくなるといけないので、もう少し持ってきますね!」
そう言うと蘭丸は、ミカンを乗せた台を抱えてやってきた。
「お蘭!お前の力では危ないぞ!転ぶぞ?無理するなよ!」
「大丈夫ですよ!このくらいなら!ってうわ!?」
バランスを崩して蘭丸は転んだ。
「あらら…。言わんこっちゃない…」
そう言って、信長は蘭丸がミカンを拾うのを手伝った。
「あはは…。信長様の言う通りでした…」
暫くして、部屋に信長と蘭丸しかいなくなったとき、信長は蘭丸に声を掛けた。
「お蘭、先ほどは、ワザと転んだな?」
「あっ!気付かれてましたか…。信長様の仰ったことが外れては申し訳ないと思いまして…ごめんなさい!」
「お前というやつは…。お蘭!一つ聞くぞ!天下と同じくらい…いや、それ以上に大切な、わしの宝は何だと思う?」
「…もしかして…。わ、私でしょうか?」
信長は何も言わず、ただただ優しく笑った。
信長と蘭丸は、衆道(知らない方は調べてくださいね?)の関係にあったとも言われてるんです。
そんなわけで、お互いにお互いを思いやる気持ちは強かったのだと思います。
信長の言う通りになるようにわざと転んだり…。
「わしにとって、天下にも変えられない大切な宝はを当ててみよ!」と信長に聞かれた蘭丸は「私でしょうか?」と返したといいます。
普通の関係じゃ、なかなかこうは答えられないよ?
互いに心から信頼できる関係っていいですよね!
私もそんな関係の友人が欲しいです…。
あ、衆道じゃないよ?
そんな面も含めて、歴史から学ぶことは多いと思います。
歴史は生きる上での過去問だー!
と思ってます。