二百三十二番槍 気に喰わぬ!
久しぶりに3日も連続で書いた気がします。
明日はよつばと!最新巻発売日です~。
楽しみです。
甲斐の国。
武田信玄がこの世を去った。
そんな時、とある人物が甲斐に帰りたいと言いだした。
かつて息子の信玄に国を追放された、武田信虎である。
そんな申し出に武田家家臣は慌てた。
「信虎帰ってくるってよ…。あの性格だから何するか分かんねえよ…」
信虎の気性の荒さは有名で、素直に受け入れるわけにはいかないというのが家臣たちの意見だった。
そこで、いきなり甲斐の国に入れるのではなく、信濃の国に留まるようにさせた。
そして、この信濃で信虎からみて孫にあたる武田勝頼と対面することになった。
「お前が勝頼か。ところで、母は誰だ?」
信虎は追放されていた関係で武田家家中の情報に疎い。
「はい。諏訪御料人にございます」
勝頼は答えた。
これにより信虎の心中は一変する。
「なんだと!ふざけるな!諏訪だぁ?敵じゃねーかよ!」
諏訪と言えばかつて戦った敵。
その家出身の母を持つことが信虎は許せなかった。
さらに悪いことは続く。
勝頼に寄り添った重臣の高坂昌信が農民の出であることがバレたのだ。
これにより信虎が激怒。
ついに刀を抜くまでに至った。
「昔この刀で50人斬ったんだぞ!」
そう叫びながら刀を振り回した。
まるで人を斬りつけるような振り回し方に、家臣は騒然とする。
信虎の怒りは収まらない。
さて、どうしたものか…。
そんな時、とある家臣が機転を利かせた。
「信虎様。その名刀を拝見させて下さい」
そう言ってなんとか信虎から刀を取り上げることができた。
しかしこの一件で信虎は甲斐の国に入ることはできなくなった。
武田信虎の逸話でした。
しかしおっかない男ですね。
まぁ信玄が御料人を妻にしようとした時家臣は反対したんですけど。
そんな時賛成したのが山本勘助。
「妻にすれば諏訪の人間も恩を感じて~…」みたいなこと言ったらしいです。
さて、これから鶴ヶ城書きます。
今は飯盛山。
この後鶴ヶ城の予定です。