二百八番槍 騙されてやんの~!
今回は最近読み出した平家物語出展です。
祇園精舎の鐘の声~ってやつですねん。
コレってどこの学校でも暗唱させられるのでしょうか?
武士なんて下級な連中…。
そう言われ続けた時代を変えたのが平忠盛だった。
イマイチ不評だった2012年の大学ドラマの主役、平清盛のオヤジである。
彼は所詮その程度だった平家を上流階級まで持って行った実力者である。
今まで武士では誰一人として許されなかった昇殿を許されたのである。
昇殿とは、簡単に言えば天皇の家にズカズカ上がり込むことである。
これはよほど位の高い人にのみ許されていた。
しかし、これを妬むやつがいた。
今まで朝廷を独占してきた貴族である。
人を妬むあたり、精神的には高貴ではない。
「今度の朝廷の宴会に忠盛来るんだってよ」
「んじゃそん時に殺して見せようホトトギス」
話している内容がもうゲスである。
まぁなにがともあれ、貴族どもは宴の席で忠盛の暗殺を企てた。
しかし、当日肝を冷やしたのは貴族の方だった。
忠盛はまさかの帯刀して宴に参加したのだ。
というのも、忠盛は事前に暗殺計画を知らされていた。
情報経路は謎であるが…。
これにより、暗殺は実行されることなく終わったのだが…。
後日。
忠盛はその時の上皇、鳥羽上皇に呼び出された。
上皇とは、位的に天皇のいっこ上の人である。
「おい忠盛。お前宮殿に刀持ち込んだそうだな。危ないじゃないか!罰として刀はボッシュート。都から遠くに飛ばしてやる!鳥羽上皇だけに(笑)」
忠盛に重い罰を与えようとした鳥羽上皇。
しかし、刀を見て態度を変えた。
「これは…」
「はい。木刀に銀箔を貼り付けたものです」
口角を上げながら、さらにドヤ顔を隠さず忠盛は言った。
「ほう。これで周りを牽制しながら身を守ったか。よろしい心意気だ。褒美を与える!」
忠盛は飛ばされるどころか褒美を受け取ったのだった。
忠盛の逸話でした。
ここに来て戦国じゃねーのかよと。
怒られそうですが気にしない。
そんなの今日、他人の車にぶっけて怒られてた誰かさんに比べれば怖くないです!
誰かさんが誰かって?
それは…五円玉に聞いてくださいな。
助手席に乗ってたらドゴンって…。
怖かったわ~。