二百六番槍 洪水を止めよ!
人類滅亡しませんでしたね。
城巡りの「武田信玄ゆかりの地巡り」に挿絵を突っ込みました。
自然消滅様提供です。
因みに彼、五円玉様の小説の挿絵も書くことになりまして…。
大変なものを書きます。
お楽しみに!ということです。
今日そんな話をファミレスで話してました。
五円玉様から挿絵をいただきました。
「ごめん、四コマ無理だった」が伝言です。
とある梅雨。
梅雨前線北上中。
この年の大雨は今までとは訳が違った。
降り続く雨。
さすがの文化人でも、雨音に情緒を感じる者はいないであろう。
そりゃあもう、淀川の堤防が決壊しちゃうほどの大雨だったんですから!
「やっべ!堤防壊れた!ブレイク・ザ・テイボー!」
慌てているのは石田三成。
天下人、豊臣秀吉の犬…ではなく筆頭家臣である。
彼が焦るのにはわけがあった。
古くから淀川は反乱が頻発する暴れ川ではあった。
しかし、昔とはわけが違う。
今川が氾濫したら水はすべて大阪に来るのだ。
さながら忍城攻めで三成がやって、結局自軍に被害が出た水攻めのように…。
「堤防を守らねば!忍城みたいになっちゃう!皆の者!土嚢を積んで積んで積みまくれ!」
三成は自らが指揮棒を取った。
しかし…。
「ダメです!土嚢が足りません!これは詰みました…」
家臣からそう報告を受けた。
「大丈夫!詰んでない!皆の者!米蔵を開けよ!オープン・ザ・コメグラ!」
なんと米蔵を開けさせたのだ。
そして…。
「米俵を土嚢とせよ!いいから!もったいなくないから!大阪が美中高松城になっちゃうから!」
そう言って、米俵を積むように指示。
そのおかげで堤防は完成し、何とか備中高松城状態は回避できた。
暫くし梅雨が去り、夏。
暴れた淀川はいつものように平穏を取り戻していた。
「よし!では米俵を土嚢と入れ替えよ!土嚢を持ってきた者はそのまま米俵を持って帰っていいぞ!」
そう指示を出した。
すると、米欲しさに大量の農民が土嚢を持参し馳せ参じた。
その結果、見事以前のものより頑丈で堅牢な堤防が完成したのだった。
バサラの石田三成はいいんですけどね~。
史実はあんまり…。
というわけで、リクエストに答えた結果の石田三成のプラス評価となる逸話でした。
機転を利かせて大阪の街を洪水から守りました。
米俵を土嚢代わりに使うとは…。
やたら出てきた忍上だの高松城だのは、両方とも水攻めされた城です。
忍上は三成軍に被害が出ました。
ちょっとのぼう様大好きな農民が手抜き工事しちゃって…。
高松城は大成功。
城が水没しました。
まぁいろいろ皮肉りましたが、プラス評価の逸話でした。
五円玉様からの挿絵は近日公開です!
明日にでも乗せられたらいいなぁ。