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百九十七番槍 一緒に死んでくれるかい?

晴美

「なんかお知らせがあるんだっけ?」


乙葉

「はい。間もない二百番槍を迎えるこの小説ですが」


晴美

「うん」


乙葉

「特に企画を立ててないので戴いた挿し絵を一挙公開しようということです」


晴美

「誰から戴いた挿し絵だ?」


乙葉

「五円玉様と自然消滅様です」


晴美

「楽しみだな!」


乙葉

「そうですね!」

八丈島への島流し記念すべき先駆者となった宇喜多秀家。


の、息子直家。



直家は病にかかり数日前から寝込んでいた。


当然、死期が近いことも何となくだがわかっていた。


そこで、遺言を残すため自らの寝室に家臣や僧を呼び寄せた。


「わしももう長くなかろう。わしね…お願いがあるの。わしのお願い、叶えて欲しいの」


そんな弱々しい主君の言葉を、周りの家臣は固唾を飲んで聞く。


「誰か一緒に死んでくれないかな?殉死者募集!」


自分が死んだら一緒に死んでくれ。


そう言い出したのだ。


これにはざわつく家臣たち。


「お前死んでやれよ」


「イヤだよ!お前やれよ」


「ザケンナ!誰が殉死なんか…」


しまいには押し付けあいである。


そんな中、1人の僧が手を挙げた。


「わてらは直家様の死後も宇喜多家を支えなきゃなので…」


ようするに、1人で死ねと言っているのだ。


すると秀家は残念そうな顔をした。


「そうか…。なら仕方ないよね…」


そう言って諦めた。



その後間もなく、直家は病死した。


因みに、殉死者は1人もいなかった。

宇喜多直家の逸話でした。


殉死お願いするとか迷惑な…。


しかも結果0人。


僧も機転を利かせたものですね。

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