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百九十六番槍 片手千人斬り

「ばらかもん」5巻、「のぼうの城」下巻読破!


ばらかもんは続きが気になりますな~。


明日にでも6巻買おう。



のぼうの城は水攻めの様子が史実よりダイナミックに書かれてました。


この描写が津波を連想するということで映画公開が先延ばしになったくらいです。


史実の水攻めは…。


のぼうの城が上映中はネタバレしないようにしましょうか。

長篠の戦いのあと、まだ息の続く武田勝頼を除去するために起きた天目山の戦い。


前の戦で優秀な家臣を数多討ち取られ、もはや勝頼には万が一にも勝ちはなかった。


「やはり織田に刃を向けたのは間違いだったのだ!さらば!」


「これより我が家は織田信長方につく!」


もはや勝頼は死に体。


家臣たちは自ら生きるために織田方へと裏切った。



「もはやこれまで!敵に首を取らせてはなりませぬ!勝頼様!ご決断をば!」


そう言ったのは勝頼の家臣、土屋昌恒(つちやまさつね


ようは名誉の為に切腹してくれと言っているのだ。


勝頼にはその意味が分かった。


目の前には迫る敵。


もはや…。


「分かった。さらばだ!昌恒!」


そう言いながら去っていく主君を見送りながら、自らは殿(しんがりとなる覚悟をした。


「いたぞ!勝頼だ!」


織田の兵が逃げる勝頼を発見。


すぐに追撃を試みた。


人が1人だけ通れるような狭い道へと入った織田の兵。


右手には落ちたら命は消えようと思われる絶壁。


そこを進んだところ、目の前に敵が立ちふさがった。


「わしは土屋昌恒!勝頼様が切腹するまでの間、退かぬ!」


そう叫ぶと、片手をツタに絡ませた。


反対の手で刀を抜き、そのまま吠えた。


「気を抜くと落ちるぜ!全力で来い!」


織田の兵は昌恒に挑んだ。


しかし、狭い道。

断崖の恐怖。


思うように刀を振るえない。


「はっ!甘かっ!」


昌恒は片手でも強かった。


その姿、腐っても鯛。


衰退しても武田の家臣に変わりは無い。


まさに荒武者のようだった。


しかし、昌恒にも限界がある。


「もう、勝頼様は…お覚悟を決められたころであろうな。わしの役目も終わった…」


続く織田の兵からの攻撃を受け、昌恒は討ち死にしたのだった。

土屋昌恒の片手千人斬りの逸話でした。


主君が死ぬための時間を稼ぐために戦うんですから当時の侍はスゴいですよね。



片手で刀を振る勇気…。


頼りないツタを頼りに落ちる恐怖と戦いながら敵とも戦うんです。


…無理ですよ。

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