二十番槍 戦国最強の絆
今回は有名な逸話です。
ライバルの二人の絆が垣間見えますよ~!
「今川如き、この信玄の敵にあらず!」
武田信玄が、今川氏真を攻撃した。
「ちっ!何だよあいつ!ちょっと北条さん!」
氏真は北条氏康を呼んだ。
「ほえ?な~に?氏真ちゃん?」
「北条さん!最近、武田信玄が攻撃してくんのよ!信玄のことどう思う?」
氏真がきいた。
「ぶっちゃけ、超キライ!ウザイ!」
「だよね~。じゃあ、塩止めする?」
「いいね~氏真ちゃん!」
こうして、今川と北条は協力して、甲斐に塩が行かないようにした。
「塩~。塩が欲しい…。塩化ナトリウム~。NaCl~…」
海が無い甲斐の人々は苦しんだ。
それを知った越後の上杉謙信。
「今川に北条…。なんて卑怯な!戦では勝てないからこんなことするんだ!私は戦で虎と雌雄を決する!塩を用意せよ!武田を助けるのだ!」
そう言って、甲斐に大量の塩を送った。
「なんと…長尾が…!?信じられん…」
知らせを聞いた信玄は喜んだ。
「味方に…味方に欲しい名将ですね!」
信玄の家臣もとても喜んだ。
「長尾に…この塩留めの太刀を…。お礼をするのじゃ!」
「はい!」
信玄は謙信に太刀を送った。
こうして、甲斐は塩不足から脱したのだった。
「敵に塩を送る」の逸話でした。
今川と北条が協力して塩止めして、信玄は窮地に立たされました。
そこを救ったのが川中島の戦いで何度も戦をしている信玄のライバル、上杉謙信でした。
謙信は「弓矢では勝てないから卑怯なことをしているんだ!私は戦で信玄と決着をつける!」と言って大量の塩を信玄に送ったそうです。
信玄は「味方に欲しい名将」と言ったらしいです。
…通説では。
実はこの逸話、嘘だと言われています。
謙信が塩を送ったのは、ただの商売のためとか…。
昔から甲斐と越後の間には、塩のやりとりがあって、それを止めなかっただけらしいですよ。
しかし、いずれにせよ、塩を止めて信玄に追い討ちを掛けなかったのは事実!
というか、信玄が塩をもらったお礼として謙信に送ったとされる「塩留めの太刀」が現存します。
ホントに嘘なの…?
因みに、信玄は謙信が関東管領を貰い「上杉」を名乗っていたことが嫌で、「長尾」と旧姓で呼び続けたらしいです。
私は「塩留めの太刀」の存在からこの逸話信じてるんですけど…。
皆さんはどうでしょう?