百八十九番槍 尾張兄弟喧嘩
今日Wikipediaで「歴女」という項目を偶然にも見てたら…。
「アシュラーと呼ばれる阿修羅像を萌の対象とする女子も…」と書かれてました。
吹きました。
…萌ますか?
今回の逸話はリクエストに答えたものとなります。
信長の家督争いについて…と言われたのですが…。
ヤバい…手元に資料がない…状態で書きました。
ホント…申し訳ないです。
「家督は俺のもんだぜ!」
「何を!?うつけな兄に家督は譲れない!」
家督を巡り、激しく火花を散らすのは兄・織田信長と弟・信勝。
「「よろしく!ならば戦争だ!」」
こうして2人は戦でケリを付けることにした。
兵の数は信勝有利。
おまけに配下には柴田勝家がいる。
一方信長には織田信房と森可成。
優秀な家臣なれど、敵は1700、信長は700以下の兵力。
明らかに信長不利のなか戦は始まった。
戦が始まって暫く、信長は窮地に立たされた。
勝家の軍およそ1000が信長目掛けて突撃を開始したのである。
しかも、信長の周りには信房と可成を始めたった40人しか守りがいない。
がら空き状態だったのである。
「はっ!信長!お前より弟の方が頭良いし、何よりうつけじゃねーんだよ!信勝様は御焼香投げつけたりしないんだぜ!主君たる信長だけど、倒してしまっても構わぬのだろ?」
勝ちを確信した勝家。
何とか可成が持ちこたえているそんな状況で、信長は大きく空気を吸う。
そして!
「うつけがー!!黙って聞いてればいい気になりやがって!全員首だけ地面からだして竹の鋸で引くぞ!」
ルイスフロイスも認めた大声で敵に叫んだ。
「あ…やべぇ…。信長キレた…」
「声デケー!」
いくら敵とは言え主君。
怒鳴られた兵は一目散に退散していった。
「さて、総仕上げだ」
そう呟くと、信長は信勝と面会した。
「おい信勝。お前…わかってんだろうな?」
「ひぃぃ~…」
指をポキポキ鳴らしながら信勝を追い詰める信長。
「懺悔の用意はできてるか!?氏ね!」
信長が拳を振り下ろしたその時!
「待って!信勝を殺さんといてやす~」
割って入ってきたのは信長、信勝兄弟の母である土田御前。
「兄弟なんだし…。ねぇ。殺すのはマズいっしょ~」
「ちぇ…分かったよかーちゃん…」
土田御前の助命感嘆が叶い、信勝は殺されずに済んだ。
その後暫くして、信長のもとに一人の男がやってきた。
信勝の重臣、柴田勝家である。
「もう信勝ヤダ!信長様!信勝がまた謀反を企ててますぜ!ユーやっちゃいなよ!」
「マジか!でかしたぞ勝家!アイやっちゃうよ!」
勝家からの知らせを受け、信長はアルティメットシンキングタイムへと突入した。
(信勝をこの城に呼ぶにはどうしたら…。そうか、俺が病気で寝込んだことにして、見舞いに来させればいいんだ!)
思いついた信長は、早速準備に取りかかった。
「あ~、秀隆。あとで信勝来るから、来たらぶっ殺しといて」
信長は、家臣の河尻秀隆にそう命令した。
「了解ッス!」
そして…。
「おっ!信勝じゃん!死ねよ」
秀隆は容赦なく信勝を暗殺した。
こうして邪魔者がいなくなったことにより、信長は嫡男となることができたのだった。
信長が叫んだセリフについては資料がありませんでした。
ただ、叫んだら敵が撤退したのは事実です。
家督争いなんて、スケールのデカい兄弟喧嘩ですよね~。
リクエストに答えられていれば幸いです。