百八十七番槍 もう帰る!
今回は「のぼうの城」便乗の成田さんの逸話です!
はい、オチがありますから本文をどうぞ!
本文で失態をさらしたの初めてですわ…。
関東管領であった上杉憲政は、幕府の役人でありながら情けないことに戦国武将の北条氏康にボロ負けした。
「やっべ…。死にたくないでござる!長尾さん!助けて!」
この時逃げ込んだのが長尾さん家…後の上杉謙信のとこだった。
その後しばらく…。
「長尾さんにわが上杉家の家督をついで欲しいのです」
関東管領を譲る。
そう提案した憲政だったが。
「いやだ」
謙信はそれを突っぱねた。
しかし、それに驚いたのは関東に数多く生息する戦国武将たち。
「お願いだからやってくださいよ!」
そう頼まれ仕方なく承諾。
鎌倉の鶴岡八幡宮で関東管領任命式が執り行われた。
そこで事件は起きた。
「ハッハッハ!私が上杉謙信ですよ!皆さん!上杉謙信の私が通りますよ!」
上機嫌の謙信。
周りの者はみな這いつくばった。
一人を除いて…。
「この度は関東管領就任、誠におめでとうございます」
忍城を治める成田長泰。
因みに作者は書き出す直前まで勘違いしていたが「のぼうの城」で出てくるのは成田長親であり別人である。
頭を下げた長泰だったが、謙信は機嫌を損ねた。
「何でお前は馬に乗りながら挨拶してんだ?私を見下しているのか?」
そう言うと、謙信はいきなり扇で長泰の顔を叩いた。
「なんだこのオッサン!俺の家は藤原が元だから、藤原流に挨拶しただけなのに!代々こうしてきたというのに!」
長泰はキレた。
「何という屈辱!もういい!帰る!いつか裏切っても泣くなよな!」
捨て台詞を残して長泰は忍城へ帰っていった。
やったー!
成田さんの逸話見つけたよ!
成田長泰さんの…。
あれ?「のぼうの城」の主人公は成田長親…?
別人…?
えー?
はい。やらかしました。
ごめんなさいでした。
鶴岡八幡宮はなかなか良いですよ。
イチョウ倒れましたが…。
今回の逸話は謙信が悪いのか長泰が悪いのか…。
どっちの味方しますか?