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古今戦国混戦記

1周年記念の作品として今日2時間弱で書いてみました。


今回と次回の二回に分けての記念作品です。


三国志と戦国時代。


時代を超えた戦が今ここに!


とか言ったらカッコいいですか?


毎度ながらトランペッターさん協力です。

豊臣秀吉が天下を統べ、朝鮮出兵の野望を表した。


そしてついに下された朝鮮出兵の命。


名だたる大名が朝鮮へと向かった。


…はずだった。


そんな中、織田信長率いる一軍のみ、道を間違えて中国へと向かっていた。


一行は大陸を進み、ついに川へと差し掛かった。


しかし、川の向こうには大群が出迎えていたのだった。


「いや、軍を率いるって…。さらっと出てきたけどあんた史実だとこの時代では死んでるよね?」


宇喜多秀家が信長に言った。


「まぁいいじゃない!」


軽く返した信長だった。


「おい!ここは朝鮮か!?」


信長は川の向こうへと呼びかけた。


「ここは中国!長江という川だ!さらに言うと赤壁だ!」


向こう岸から返される返事。


「そうか…。よろしい!なら、戦で勝ってここをいただくぜ!赤壁の戦いと行こうぜ!」


信長が刀を振りかざし対岸へと向けた。


それを察したかのように対岸の軍はゆっくりと前に出た。


「我ら!三国代表!日本の戦国時代の者たちよ!引き返されよ!」


「あぁ?お前は誰だ?」


「我が名は曹操!この地、守らせてもらう!戦はするが条件がある!」


曹操はそういって、信長に交戦条件を提示した。


「我らが生きた時代は西暦200年。戦国時代は千年以上後!技術的な意味で鉄砲は使わんといて!勝てないから」


「よろしい!なら一騎打ちだ!」


こうして、三国志の武将と戦国時代の武将の一騎打ちが始まった。



まず、三国志から周瑜しゅうゆVS戦国時代から前田慶次。


刀を腰に差す周瑜と朱槍を持つ慶次。


慶次の方が有利かと思われた。


しかし、戦況は違った。


「俺は前田慶次!よろしく頼む!」


慶次は頭を下げた。

髷を横に結い、顔を90度傾けた状態で。


こうすれば、丁髷は上を向いているが顔は横を向く。


慶次なりに歌舞いているつもりなのだ。


「あ~悪い。ちょっと寝るわ。俺軍師なんだけどさ、頭使うの疲れた」


なんと、不敵にも周瑜はその場に寝転がり眠りだした。


「ん~。じゃあ俺も寝るかな。俺ほどの大ふへん者になるとどこでも寝れるんだよ!」


そう言って慶次はトラの皮を地面に敷いて眠りだした。


こうして、お互いに戦意喪失で終わった。


何とも不毛な争いだった。


第二戦。


「劉備!」

「張飛!」

「関羽!」

「我ら三人!挑園の誓いを立てた三人兄弟なり!」


「隆元!」

「元春!」

「隆景!」

「父の教えの通り!三本合わさって折れませぬ!」


挑園の誓いVS三矢の訓。


「俺たちすごいんだぜ!」


劉備が言い放った。


「なんとな!誰が長男か適当に決めたんだぜ!」


張飛がドヤ顔で言った。


「教えてやろう。あの兄弟の大切な思い出を…」


関羽は目を閉じて語りだした。


「ねぇ、二人とも。誰が長男になるの?」


関羽は劉備と張飛に聞いた。


「そりゃあ俺だ!」


「俺だろ!」


「俺っしょ!」


全員が長男だと主張した。


「じゃあ木登りで決めようぜ!」


劉備は一本の高くそびえる気を指差した。


「よかろう」


「オーケー!」


二人とも同意し、木登り対決が始まった。


「ふん。アンストイックな東洋モンキーの異名を持つこの俺に木登りで挑むとはいい度胸だ!」


張飛はスルスルと木を登った。


三兄弟最速だった。


「あ~。正直長男とか興味ない…。でも負けたくない。よし、間を取って真ん中だ」


関羽は木の真ん中に陣取った。


一方の劉備は木に足が届かず登れなかった。


(このままでは…負けてしまう。仕方ない!やるしかない!俺ルールを!)


「はっ!劉備、貴様の負けだ。俺が長男だ!」


「くそ!なぜだ?お前が張飛だからか?」


「張飛だからだ!」


ここで劉備は奇策を使った。


「残念だったな、張飛。木はどこから生えるよ?」


薄く笑った劉備は張飛に質問した。


「あぁ?地面だ」


「だろ?根元から成長するよな!だから俺が長男だ!」


「なん…だと…?そりゃないよ劉備兄さん!」


張飛はガッカリした。


「どうだ!これが俺達流長男の決め方だ!参ったか!」


関羽はドヤ顔で元春を指差した。


「ふん。その程度。俺たちの三矢の訓の方が凄いね!」


吉川元春が腕組みをしながら言った。


「教えてやりなよ!元春!」


小早川隆景が陰から叫んだ。


「出た!三兄弟の三本の矢コンボだ!」


毛利隆元も叫んだ。


「ならば教えてやろう。俺たちが父から教わりし伝説の訓を!」



「いいか?お前たち。1本の矢は簡単に折れるが、3本合わせるとそうでもないんだぞ?固いぞ?お前たちも協力しなさいね」


三人の父、毛利元就はそういった。


と、元春は言った。


「これが三矢の訓だ!かっこいいだろ!」


隆景が威張る。


「そうだそうだ!スゲーだろ!でもな、この逸話が作られた年には、俺もう死んでたんだぜ!」


隆元は残念なことを口走った。


「…。あのさ、それ、お前らがどうとかじゃなくて単純にお前らが親父に教わったってだけだよね…?」


この関羽の一言により、チーム三本の矢の心は折れた。


二戦目、三国志の勝利。




三戦目。


夢の呑兵衛対決。

三国志側からは孫権。


戦国からは福島正則。


「なぁ。お前さん、酒は好きか?」


いきなり正則が聞いた。


「ああ、大好きだ!」


孫権が答えた。


「じゃあ、呑もうぜ!」


「よっしゃ!」


宴会が始まった。


「ふん!俺の酒癖は悪いんだぜ!」


二人ともベロベロに酔ったころ、孫権がそう繰り出した。


「俺はな、酔った勢いで変なことを命令するかもしれんから、酒に酔った時の俺の支持は無効とするって決めたんだ」


「お前…。やるな!」


「だろ~?俺ほどの酔っぱらいはなかなかいないんだぜ!」


その言葉に正則の目が変わった。


「…いたら、どうする?」


「そりゃ、素直に負けを認めるね。心の底から拍手と冬虫夏草を送ろう」


「なら、教えてやろう。…冬虫夏草はいらないが…」


正則は自身の行いを話し出した。


「俺はな、酒に酔って変なことをしたことある!家臣に着替えろと命令したつもりになっていたんだ。してないのに…。で、着替えてないのにキレてそいつを殺したぞ!」


「なんと!?酔って殺人!?ま、負けた!」


「はっ!ザコめ!」


三戦目。

福島正則の勝利。

前半終了~!


なんだろ。


思ったより難しい…。



同じような逸話を持つもの同士でぶつけてみたんですが難しいですね。


次回も頑張りますよ!


化学の授業を受けずに考えたネタを思い知れ!

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