百七十五番槍 ポイズン回避策
お詫び。
一つ前の作品で、環境依存文字があったようで、携帯では表示されません。
ごめんなさい…。
時間見つけて修正します。
因みに「ホウ統」の「ホウ」の字です。
カタカナ表記してから漢字に置き換えました。
そのせいで一ヶ所カタカナのまま直すの忘れてますね…。
本当にすいませんでした。
豊臣秀吉が東北を制したことを気に食わない連中が武器を手にした。
大崎・葛西一揆である。
会津に置かれた蒲生氏郷は、この一揆を伊達政宗と共に鎮圧する手筈であった。
しかし、会津と言えば伊達政宗の領地だった場所。
秀吉に取り上げられて、そこを氏郷が本拠地としているのだ。
政宗から見れば、間接的だが、氏郷に土地を取られたに等しいのである。
そんな政宗から氏郷に誘いがあった。
「ねー、氏郷君!一緒にお茶しない?一揆鎮圧の作戦会議とかしたいんだ」
茶の湯の誘い。
しかし、相手が相手なだけに、氏郷の家臣は猛反対。
「殿!なりませぬぞ!きっとお茶にポイズンを入れてくるに違いありません」
「だろうな。だがな、ここで逃げると笑い物だ。逃げちゃダメだ!俺は敢えて挑む!」
氏郷は家臣の静止を聞かず政宗に会いに行った。
「氏郷君。わざわざご苦労。ほれ、お茶だ」
政宗は自らが立てたお茶を氏郷に差し出した。
これには、やはり毒が入っていた。
「いただきます!うん、うまい!」
氏郷は美味そうに飲んだ。
「では、作戦会議でもやりますか!」
氏郷が元気なのを見て、政宗はうろたえた。
「う、うん。やろうか、作戦会議。(あれ?死なないだと?ビックリ人間かこいつ…)」
作戦会議を終えた氏郷は、ドヤ顔で帰宅した。
「殿!ご無事で何より!毒は入ってなかったんですね!」
家臣が聞いた。
「入ってたんじゃね?知らんけど」
「え…?」
「俺、解毒剤飲んでから行ったからよくわからん」
「あ~…」
心底感心した家臣だった。
氏郷VS政宗の謀略合戦でした。
なんという回避策…。
解毒剤ってなんぞ…?
何飲んだんだろ…。
因みに、蛇や蜂のようなタンパク質系の毒は飲んでも大丈夫らしいっす。
飲んで何かあっても責任は取りませんが…。