表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
204/608

百七十四番槍 息子がやったぞ!

只今上杉姫虎さんが北海道に行っております。


修学旅行ですって…。


しかも宿泊先のおじさんがまさかの「水曜どうでしょう」でお馴染みのミスターと同級生とか…。


いいなぁ~…。


いいし!来年北海道行ってやる!

源頼朝は、富士の巻狩と呼ばれる大規模な猟大会を開いた。


それに、頼朝の息子である頼家も参加していた。



「さあ頼家。お前も何か小さなものでいいから捕まえるんだ。でもカブトムシとかはダメだぞ?哺乳類スタートだからな?」


「分かったぜとーちゃん!ハダカデバネズミやらコミミトビネズミやらアアソウカイやらデカイヘビやらネッシテラス・ロンボプテリクスやらテンジクネズミやら、なんでも捕まえてやるぜ!」


「ま、待って!順を追って突っ込ませて!まずアアソウカイは植物だ!デカイヘビって小さいんだろ?そしてネッシテラス・ロンボプテリクスはいわゆるネッシーの学名じゃねーか!テンジクネズミはモルモットだし!そして全て日本にはいねー!外来種かよ!?この鎌倉の世に!お前無駄に知識披露したいだけだろ!」


「そんなことないもん!ま、とりあえず狩ってくるよ!ヒトリシズカとか!」


そう言って頼家は弓矢を手に走り出した。


「待て!それも植物だ!しかも名前の由来が静御前…。義経キレるよ?」


頼朝の言葉は届かず、頼家は狩りに行った。


しばらくすると、頼家が戻ってきた。


「ゴメンとーちゃん。期待してた獲物いなかった…」


落ち込みながら帰ってきた息子に、優しく声を掛けた頼朝。


「まあ、獲物がいなかったなら捕れなくても仕方ないだろ」


「いや、獲物は取れたよ?」


そう言って、頼家は大きな鹿を見せた。


「マジかよ!お前すげぇな!何で落ち込んでたんだよ?」


「ネッシテラス・ロンボプテリクスとかいなかったから…。最初はトラかと思ったんだけどよく見たら鹿で…。鹿でした…」


「そんな奇想天外な獲物がいてたまるか!」


「キソウテンガイ…。それ、植物の名前だぜ!」


「どうでもいいわ!それより、政子に報告しなくては!」


息子が鹿を捕らえた喜びに任せ、頼朝は妻の北条政子に報告の手紙を書いた。


手紙はすぐに使者に渡され、政子のもとへ届けられた。


「政子様!頼家おぼっちゃまが鹿を捕らえたらしいですよ!その報告の手紙を授かってきました!」


使者が政子に手紙を差し出した。


「へ~。武士なら普通でしょ?できて当たり前よ!いちいち報告しなくてヨロシ!」


そう言って頼朝からの手紙を突っ返したのだった。

こういうネタ個人的に好きです。


ネッシーって学名あるんですよ?


変な名前の生き物って意外と多いんですよね。



さて、今回の逸話は頼朝が政子に手紙書いたら突っ返されたって逸話です。


息子が鹿捕ったら大喜びした頼朝。


しかし「当然」と言った政子。


政子の異名は尼将軍…でしたっけ?


褒めてやりゃあいいのに…。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ