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百六十七番槍 水軍を味方に!

「ぼくのなつやすみ4」の舞台は瀬戸内海。


物語中で時々出てくるのが「水軍」というワードです。


しかも城まである…。


言葉として出てきてはいませんが、十中八九「村上水軍」でしょうね。


村上水軍と言えばこの小説でお馴染みの晴美と乙葉の名字の元ネタです。


そんなわけで、村上水軍の逸話です。

毛利元就が陶晴賢に対して起こした謀反。


厳島の戦いである。



この戦いで、毛利、陶両陣営から味方するように言われた勢力が、村上武吉率いる村上水軍であった。



お互いに、村上水軍に猛烈なアプローチをするも、村上は動かなかった。


村上水軍が腰を上げたのは、陶と毛利が激突する3日前だった。



元就は、地御前海岸(じごぜんかいがんへとやってきた。


「村上水軍からの返事は無し。最悪の場合、陶に味方したのかも…。何が悪かったのかな…。『1日だけ船貸して』って頼んだことかな…」


必死に考える元就のもとに、約300隻の船団が現れた。


「我ら村上水軍!元就殿にお味方いたす!」


「マジか!?おぉ!村上殿!感謝いたす!勝利したら奴らが治めていた島を全て譲ろう!あと、これは感謝の気持ちだ。受け取ってくれ」


村上水軍の加戦に大喜びした元就は、米と塩を贈り感謝の気持ちを示した。



「しかし、何故不利なこちら側に味方してくれたんですか?」


元就が武吉に聞いた。


「俺、陶嫌いなんだわ。昔、俺らの関所を無賃通過しやがったから船沈めてやったんよ。そしたら、奴ら勝手に関所作って税金取って、俺らの特権だった徴税権を奪いやがったんだ!あと、1日だけ船貸して!なんて頼まれたことなかったしさ」



喜びに沸く毛利陣営。


村上水軍が毛利に付いたことは、すぐに陶陣営にも知られた。


「………」


その瞬間、全ての音が消える程静まり返った。


有利な自分たち側に味方すると思っていた陶軍にとっては、信じられないことだった。


そして3日後。


陶晴賢は自害することとなった。

文中で「毛利」と言ったり「元就」と言ったりで分かりにくくなってしまいましたね…。


ゴメンナサイ。



厳島の戦いでの、元就の劇的な勝利には村上水軍の活躍があったんですねー。


1日だけ船を貸して欲しいって…。


間違っちゃいないけど…。

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