百六十番槍 恩を作るのだ
自然消滅さんから絵を戴きました!
さて、200話までにネットを復活させねば!
正直、200話記念作品としてだけではもったいないので、表紙としても使いたいな~と…。
楽しみにしていてくださいね!
カラーです。
色塗りもお願いしました。
武田信玄が新たなる領地を求め行った信濃侵略。
侵略した土地を治めていた敵の兵糧。
これも当然信玄の物となり、家臣に配当するのが通常である。
しかし、信玄はそうしなかった。
「この米は元は信濃の農民の物だ!信濃の民に分け与えよ!」
信玄はそう命令した。
「え~。そりゃないっすよ!」
「ブーブー!」
家臣からはブーイングの嵐。
しかし信玄は、全く気にする様子はなかった。
「信濃の連中は古くより重税を強いて、寺や神社からも税を取ってるらしい。しかも、商人の宝物までお前の物は俺の物、いわゆるジャイアニズムしてきたんだ」
一体言葉を止め、家臣たちの顔を見た。
そして、言葉を続けた。
「つまり、この米を民に返せば、『信玄イイヤツー!』となり、民が味方してくれるんだ。民の為に我らが戦っていると分かれば、我々の侵略を心待ちにしてくれて、一揆が起きずに楽に治められるんだ」
家臣たちは信玄の思慮深さに関心したのだった。
武田信玄の逸話でした。
米を返すことによって民を味方にし、侵略を楽にする。
さすがです!
普通、土地を治める人が変わると、一揆が起きやすくなるんです。
しかし民を味方にすれば…。
ってとこですかね!
因みに、自然消滅さんの絵は武田信玄と上杉謙信の戦闘シーンですよ。
私がリクエストしました。