百五十九番槍 足を止めたら…わかってるな?
鬨哉
「聖徳太子ってさ~…」
乙葉
「突然何!?今回聖徳太子の逸話?」
鬨哉
「いや違うけど…。んで、聖徳太子って10人の話を同時に聞いたんだよね?」
乙葉
「そんな逸話あるね。トヨヒサミミ…?」
鬨哉
「それは知らないけど…。でもあれさ、俺達だって合唱コンクールとか、10人以上の声同時に聞けるよね?」
乙葉
「それは…」
鬨哉
「それだけなんだけどね」
乙葉
「はぁ…」
九戸政実が起こした反乱を、蒲生氏郷など奥州仕置軍が鎮圧した九戸の乱。
この時に、氏郷は軍法を出した。
「いいか!この軍法に従わないやつは切る!Killゾ!」
そこには十七条の軍法が記されていた。
家臣たちはそれをみて青くなった。
「私語厳禁…。寄り道禁止…。止まれの命令が出たら川の中でも止まれ…。…立ち止まるの禁止…」
厳しい軍法だった。
そして迎えた九戸の乱。
進軍中にそれは起きた。
「あ、やべ。馬のわらじが脱げやがった」
家臣の1人が、馬の脱げたわらじを直そうと、立ち止まったのだ。
すると…。
「お前何立ち止まってんだよー!Killぞ!」
「うわー!」
立ち止まったら死刑。
その犠牲者第一号だった。
「蒲生氏郷法度条目」とかいう軍法のお話でした。
氏郷は軍法に厳しかったみたいです。
三成も恐れたくらいに…。
氏郷は厳しいだけじゃないんですけどね!
家臣のために自分の給料を限界まで減らしたり…(大分前にこの逸話は書きました)。
飴と鞭?
でもさ~、鞭の代償が飴ってどうよ?
だったら買うよね飴くらい…。